日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

デジタル社会の経済分析

デジタル経済が勃興しつつある今日、目に止まった様々な事象を自分なりに書き留めていきます。

ウォルター・アイザックソン著『イーロン・マスク(上)』:奇跡は起こるべくして起こる

イーロン・マスクの伝記の上巻をやっと読み終えた。とんがった事ができる人間はいろいろな部分でとんがっていることがよく分かる一冊。

サイバーセキュリティの経済学:もう少し調べてみようと思う。まずはYouTubeにあるサイバーセキュリティ関連の動画のチェックから

サイバーセキュリティの経済学・・・2000年ごろから議論されているらしい。それについて少し調べてた・・・まずはYouTubeの動画から。

加筆:ある飲み会の席で話題になったセキュリティの経済学についてググってみた(メモ)

ある飲み会の席で話題になったセキュリティの経済学についてググってみた結果、見つかった論文をメモとしていくつか挙げておく。

相田 洋・荒井岳夫著『新・電子立国[第2巻]マイコン・マシーンの時代』:今流に表現すればCoT(Computer of Things)の時代だよねと気づく2023年の自分

新・電子立国の第2巻、マイコン・マシーンがどのように産業に広がっていったかが描かれている。当時を知ることができて、かつ、日本企業の競争力について考える視点を与えてくれる。今だからこそ読む価値のある1冊。

清水亮著『検索から生成へー生成AIによるパラダイムシフトの行方ー』:生成AIは一過性のブームではなく、我々のすべてを変えていく

生成AIの急速な普及の必然とそれがもたらす将来を見通す『検索から生成へ』はこれからの情報通信やそれが影響する世界を見通す上で必読の本になるのではないか。歴史的な視点でまとめられ、テクニウムというキーワードでこれからの世の中を見通す本書はこれ…

相田 洋・大墻 敦著『新・電子立国[第1巻]ソフトウェア帝国の誕生』:コンピュータ産業の勃興期をビル・ゲイツを中心に描くとこうなる

半導体産業における日本の凋落、PCやスマホの低迷等日本のデジタル産業は成長の足掛かりがないように見える。 そこで新・電子立国のソフトウェア産業の勃興について読んでみることにした。そこで明らかにされたことは!・・・30年前の書籍だが、今読んでも勉…

電子産業(半導体産業)の再興はありうるのか?・・・まずは簡単に入手できる文献を整理

国内の電子産業は今後どうなっていくのか・・・それを考えるためには、日本の電子産業が一番元気だった頃、30年前から振り返ってみる必要があるのではないか・・・と思い、そのあたりの資料で何が入手可能か改めてちょいと整理してみた。

広大なネットの世界を自由に闊歩したいから、できれば自由がいいが、限界もあることをもう一度考えてみるには・・・

ショック・ドクトリンがまだ後を引いている。求めるべき自由に対してショック・ドクトリンでのシカゴ・ボーイズの行いのどこがずれていたのか、それを確かめるために、ミル、フリードマン、ハイエクの著作とランドの小説をこれから読んでいこうと思う。

NHK100分de名著「ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』 2023年6月 (NHKテキスト) 」を読む

今、知らぬ間に世の中を支配している「ショック・ドクトリン」。その実態を明らかにすることにより、現代社会の問題点を抉り出す。 このままだと「ショック・ドクトリン」は今後も社会のネットワーク化が進めば、世の中を蝕んでいくであろう。そうさせないた…

CIAJ創立75周年記念パーティー・・・久しぶりの開催で参加者の熱気が伝わってきた

CIAJの設立75周年記念パーティーに参加してきた。75周年という歴史を感じるとともに、これからのデジタル化を担う団体としてその動向が注目される。当日の会場も総務・経産の各副大臣等の多数の来賓の参加あり、それとともに、多くの参加者の熱気を感じるパ…

トリップ・ミックル著『アフター・スティーブー3兆ドル企業を支えた不揃いの林檎たちー』:Appleの将来と経営と開発のバランスをとることの難しさを考えさせられる一冊

「アフター・スティーブ」・・・ジョブズ亡き後のAppleの動向を、CEOクックとCDOアイブを中心に描いたもの。 Appleが急成長と引き換えに無くしていっているものは何か、なぜアイブはAppleを去ったのか、など色々考えさせられる一冊。 研究開発と経営のバラン…

ChatGPT4は避けて通れぬ道、使い込んで社会実装を進め、スムーズな社会的受容を実現しないと

ChatGPTの影響が大きいことが誰の目で見ても無視できないことが明らかになってきた。この技術を前提に我々はどのように社会経済活動を営んでいけばいいのか。 それを考えるのにいい動画を3本ご紹介。そのうち1本は今月24日12時までの限定公開なので、これだ…

退職して、次のステップへ進みます

還暦で退職を選んだご報告およびお世話になった人たちへのご挨拶。そしてこれまでの反省と今後の道について自分の思うところを書きました。

たまには趣味の読書の話題など・・・ケインズ、半導体、民主主義、データ分析

最近、書籍に関する記事がないので、最近、購入した書籍を中心に書いてみた。ジョン・メイナード・ケインズ、半導体戦争、民主主義の経済学、ExcelとRではじめる やさしい経済データ分析入門の4冊。 読みかけの本はいろいろあるが、これらの本は最初から最後…

デジタルの時代に自分の姿を映し出す鏡・・・データの役割は変わらないがそこにある課題は大きい

自分の姿を映し出す鏡・・・統計データがデジタル化の影響で色々な課題を抱えている。 その課題を検討しているいくつかの論文のリンクを紹介。 これからこれを元に、自分も理解を深めるつもり。

佐々木実著『宇沢弘文-新たなる資本主義の道を求めて-』:一般均衡理論を極めた研究者が次に目指した社会的共通資本の理論構築の背景

宇沢弘文氏の経済学の背景にあるものを解説した内容。佐々木氏の前著のある意味エッセンス版と言っていいと思う。 宇沢弘文という経済学者の生き様を考えることで、研究とは、研究者とはどうあるべきか考えさせられる。 若い人に一読をお勧めしたい。

深井龍之介著『歴史思考ー世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放するー』:歴史を通して全てを相対化して考えると当たり前の呪縛から解放されるという思考

今の世の中の閉塞感から脱出したい!多くの人がそう思っているのではないかと思います。 深井龍之介の最初の著書であるこの「歴史思考」はそんなあなたに一筋の光の道を示してくれるでしょう。それがメタ認知という物事の見方・考え方です。 本書は中高生に…

アーネスト・クライン著『ゲームウォーズ』(上・下):1980年代ゲーマーにとって懐かしいこといっぱい!

自分はゲーマーではないが、それでも1980年前後は、インベーダーゲームやパックマン、ブロック崩しとか、喫茶店のテーブルやゲームセンターで結構やったものだ。それが少し背伸びしてパチンコしだしてからは遠ざかって今に至る。最近は暇つぶしにポケモンGo…

一つの大きな仕事が終わった・・・程よい疲労感と達成感に包まれた夜

前半でもいくつかある山場の一つを超えた。他にもいくつかあるが、自分が主体的に関わっている中では最も重いプロジェクトだった。 今年で2回目だったが、どうしたら参加者みんなが満足してくれるかという点が最大のポイントだった。100点満点とはいかないか…

関口和一・MM総研編著「NTT 2030年世界戦略ー「IOWN」で挑むゲームチェンジー」:IOWN構想を中心にNTTグループの今を理解する1冊

情報通信の世界は変化が激しい。特に最近はその変化の激しさに拍車がかかっているようだ。それは単なる通信サービスからわれわれのビジネスや社会生活に実装されるといわれるようにデジタルサービスが単なるコミュニケーションツール以上の技術になったから…

着実に進む自動運転への道:オートマチックで左足の解放からアクティブ・クルーズ・コントロールで右足の解放へ

今回、GWの移動は、4月27日から始まり、東京ー193kmー北軽井沢ー650kmー徳島ー650kmー北軽井沢ー193kmー東京に5月4日戻ってきて全行程約1700キロとなった。 今回がいつもと異なった点として、北軽井沢軽油だったことと、全行程1人でハンドルを握ったことだろ…

太田泰彦著「2030年半導体の地政学ー技術覇権をめぐる壮大なゲームー」:それでもグローバリゼーションの流れは終わらない

ウクライナの問題は、今の世の中の状況の一部に過ぎない・・・ロシアのプー〇〇が行動を起こしたのだが、これはあくまでも今の世の中で進みつつある、ある方向の一端を示しただけなのではないか。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ここ…

機械学習と計量分析の間:機械学習は経済学の実証分析のツールの一つ・・・なのか?

ある時系列データを使って予測している。それで機械学習を使うのだが・・・実証分析の経験があるものにとって、まず最初に疑問に思うのが、機械学習での予測というのは、計量経済学でのそれと何がどう違うのかという点だ。 mnoguti.hatenablog.com これまで…

2021年を振り返ると2022年の抱負になる・・・か?:ラン、Python、Mac、健康・生活習慣

元旦の記事だから、2022年の抱負でも書くのが世の中的に期待されるところかもしれないが、自分は、昨年の振り返りから・・・これがそのまま2022年寅年5回目の抱負につながると思う。 ラン:走れるようになってきた Python:研究の延長としてより純粋にプログ…

西山圭太著『DXの思考法ー日本経済復活への最強戦略ー』:DXの成功はゲームチェンジを理解できるかにかかる

デジタルトランスフォーメーション、DXとは何か・・・某官庁のプロジェクトで昨年から今年にかけて考えた。今までの情報化やデジタル化と何が違うのかと。ハードやそれが実現するソフトウェア、サービスに注目すれば、AIであり、IoTであり、クラウドが普及し…

池田善昭・福岡伸一著『福岡伸一、西田哲学を読むー生命をめぐる思索の旅ー』:今の経済社会に足りない視点を抉り出す・・・私は自然から独立しているのか?

まさかこういう形で福岡さんの著作を読むことになるとは思わなかった*1。もう10年以上前、当時話題になった「生物と無生物のあいだ」を読んでいたのだがその時非常に興味深く読んだことは今でも覚えている。その時感じたことをまとめた記事が以下残されてい…

佐々木実著『資本主義と闘った男ー宇沢弘文と経済学の世界ー』:外部経済を市場メカニズムの中に取り込むことを考えていたのか?

残念ながら、自分は宇沢先生本人にはお会いしたことはない。自分が大学院に通っていた頃は新潟大学に所属されていた頃と思う。その頃、耳にした先生の逸話というか伝説というか評判は以下のようなもの(真偽のほどは分からない)。 // 宇沢先生は月曜日の朝…

孤独感を緩和する映像の常時相互共有・・・相互に配信視聴するサービスはどうだろうか?

新型コロナ感染症の見通しが立たない日々、自宅で孤独と向き合っている人が多い。そんな中、もっと映像を使ったらと思うのは自然の流れでは。映像常時共有サービスは不可能なのだろうか。

LINEビデオ通話の利用・・・映像は距離を克服する

昔は(加入あるいは固定)電話で家からの声のコミュニケーション。そのうちインターネットでパソコンからメールを使ったりして文字のコミュニケーション。さらに携帯電話でいつでもどこでもコミュニケーション。最近は、映像でコミュニケーション。通信を使…

杉本貴司著『ネット興亡記ー敗れざる者たちー』:広大なネットの世界開拓の始まりの物語

日本経済新聞社で情報通信の記事を書くといえば、関口さんの名前がすぐに頭に浮かんできた。その関口さんが昔書いたのが、『パソコン革命の旗手たち』だ。 mnoguti.hatenablog.com上の記事にも書いているが、関口さんはネット革命についても本を書きたいと言…