日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

デジタル社会の経済分析

デジタル経済が勃興しつつある今日、目に止まった様々な事象を自分なりに書き留めていきます。

島田太郎、尾原和敬著『スケールフリーネットワークーものづくり日本だからできるDXー』:次の収穫逓増はべき乗則によってもたらされる

マクロでは経済成長はなぜ可能なのか、ある時期から成長のスピードが速くなったのはなぜか、バブル以降日本経済の成長率が上がらないのはなぜか、ミクロでは企業成長(あるいは市場での勝利)はどのように実現されるのか・・・長年の謎だった。 スケールフリ…

シェアリングエコノミーは産業構造の改革を進め、企業のDXを進めるとともに個人・社会のDXを推進する・・・そして新しいエコシステムへの挑戦を可能にする

携帯電話がスマホにかわり、家にはパソコンが常備され、会社では1人一台以上パソコン割り当てられ、それが高速のネットワークにつながるこの時代・・・さらにセンサーが発達し、ヒト、モノ、空間あらゆるところからデータを収集し、ネットを経由し、あらゆる…

デヴィッド・ウォルシュ著『ポール・ローマーと経済成長の謎』:AI・クラウド・IoTがなぜ重視されるのか

先に読んだ、「テクノロジーの世界経済史」は、自分にとって刺激的な内容であった。以前より不思議に思っていた経済成長への離陸がどうして可能になったのか、それが明確に語られていたからだ。 mnoguti.hatenablog.comそしてその謎について経済学はどのよう…

Youtube(大阪空港ライブカメラ)とflightradar24で家族の乗る便をチェックして羽田にお出迎え

何気にYoutubeファンである。最近、よくみるのはゴルフの3284TVか鉄道&旅系のスーツさんの動画。それともしかしたら朝晩で一番みているかもしれない大阪空港のライブ動画。 // この動画、本当に24時間、一日中、大阪伊丹空港の映像を流しっぱなしだ。朝、起…

カール・B・フレイ『テクノロジーの世界経済史ービル・ゲイツのパラドックスー』:これからのAI社会の諸課題への対応を考えるヒントをくれる1冊

今の自分の問題意識に近い内容の本だ。自分は、広くは技術(革新)が世の中に及ぼす影響や、技術が社会に受容されていく過程(最近はもっぱら経済成長との関連)に興味があるのだが、その中でも情報通信についての興味が中心だった。 // 本書は、情報通信だ…

小川進著『QRコードの奇跡-モノづくり集団の発想の転換が革新を生んだ-:想像以上に面白い、そしていろいろ示唆をくれる内容だった

普段何気なく使っている技術・・・バーコードやQRコード。特にQRコード、これがあるおかげで日々の買い物がいかに楽にできるか。スマホ決済でお世話になっている人がほとんどではないだろうか。 // そのQRコードがどのように生まれ、社会に普及し、今に至る…

【長文】携帯電話の料金、プレステ5の転売・・・ビジネスがやりにくい日本市場

料金(価格)水準は市場が決める。その水準を市場の外部から強制的に変更させることは無理がある。短期的には変更することができたとしても、長期的には市場メカニズムが調整機能を果たし、あるべき水準に落ち着く・・・こう考えるのが普通だ。そして実際そ…

テクノロジー・トラップを読む:産業革命前後と技術の社会的受容(第3章)

少しずつ読み進めている。今回は、第3章「なぜ機械化は進まなかったのか」を読み終えた。 // まさしく原著の書名の通り、産業革命前後の状況をテクノロジー・トラップ(技術革新の罠)*1の視点で解釈し、解説したものだ。 技術進歩はいろいろなことを可能に…

蓄積されると社会が変わり、課題が顕在化する・・・狩猟社会から農耕社会、産業社会、デジタル社会

テクノロジーの世界史・・・第1章の産業革命前の技術の歴史、第2章の産業革命前の繁栄まで読んだ。今まで知っていたことだといえば、そうなのだが、そこに書かれていることは「なるほど」と認識を新たにすることが多い。 技術は社会を変える可能性を持つが、…

技術が社会に受け入れられる時、排除されるときを考えさせてくれる

中間報告・・・・この本、分かりやすく、内容は現代における技術の社会的受容について、経済学の視点から取りまとめられており、技術が社会に受け入れられる際のポイントが書かれている。 技術は社会にどのように受け入れられていくのか? 技術の社会的受容…

AIやIoT、クラウドがもたらすものに備えるために

ワクワクする未来にするためには、現在起きていることをしっかり理解する必要がある。そのためには過去にあった同様の事象を見直し、そこからの教訓を現代、未来に生かすことだろう。 // その過去を振り返るのに絶好の翻訳所が最近、2冊相次いで刊行された。…

ラジオ聴取生活:J-WAVEとTOKYO FMをタイムシフトも使いながら聞く

これまでもちょくちょく書いているが、自分の生活のデジタル化が数年前から大きく変わって、それは自分の生活や行動が変わったというよりは、そこにiPhoneやiPadとそれに付随するガジェットやアプリが入ってきたという感じだ。 // いろいろ変わっているのだ…

劇的に変わったメディア環境:TV視聴が減り、ラジオ、動画サービスの視聴時間が増える今日この頃②

約3年前にこういう記事を書いているが、これにさらに拍車がかかっている。TVの視聴時間は日々減り続けていて、代わりに、ラジオ(主にFM)、YouTube、そしてNetflixやAmazon Primeとメディアの多様化を反映した形だ。 // パソコンが計算機からブログなどの記…

片山 修 著『豊田章男』:世界に冠たるトヨタの社長の今・・・MaaS、変革の時代の社長像

トヨタ自動車と言えば、世界に冠たる、日本を代表する自動車会社。自分はトヨタ車には乗った(所有した)ことはないが、乗ったことはある(当たり前か)。 // そのトヨタ自動車の現社長の豊田章男氏の本を読んだ。主に彼の社長業の日々と社長としての決断、…

メモ:ゲーム、ブロックチェーン、Python、R、そしてAI・・・将来の事業を遠目に見ながら妄想を!

ちょっとちょっとということで、これからを考えるのに、もうモノづくりの時代、社会ではないということで、じゃあ、どういう社会を志向するのかなんてことを考えている。 // そこで先日とあるところでそのキーワードを聞いた。それはゲーム。そう、パックマ…

念願のBLUE NOTE TOKYOのライブを初体験・・・ただしLive Streemingでした

初体験のブルーノート東京・・・しかしオンラインストリーミングだった。それでもBLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRAの演奏は良かった。楽しいひと時だった。世の中の変わり目が見えたような気がする。

記事修復の思わぬ贈り物:2004年秋のベルリン(ITS大会への参加)の数々の写真④

2004年のITS ベルリン大会の話。昔の話なので、忘れているところも多いが、大会での報告やその前後のことなどが関係各所の写真とともに記述されている。ご一読あれ。

先週末の学会にオンラインで参加:これからの形のプロトタイプになるか

COVID-19の影響で、学者の研究発表の場である年次大会がオンラインで開催される状況になっている。 オンラインで大会を開催することのメリットデメリットを自分なりにまとめてみた。 COVID-19後も、通常の対面での大会において、オンラインでの参加の道も残…

攻殻機動隊SAC2045:3DCGは微妙だが、ストーリーは面白い

4月23日にNETFLIXで公開になった攻殻機動隊 SAC_2045。自分も早速見た。全12話で描く・・・2045年の日本を舞台にしたストーリー。 www.ghostintheshell-sac2045.jp 3DCGの出来についてはどうなのだろう。PIXARの作品と比べるとやはり見劣りがするのかとも思…

オンライン飲み会の経験:30年前の夢だったTV電話、映像通信があっという間に広がった感

// 1990年代、まだ加入電話(一昔前は黒電話、最近ではイエデンか)と言われるサービスが全盛だったころ、次世代の通信サービスとして何回か検討されてきた(・・・というか、正確には通信業界に関わる人間の願望だったかもしれない)TV電話・・・ずーっと実…

丸山俊一、NHK「欲望の資本主義」取材班「岩井克人『欲望の貨幣論』を語る」:太陽の下、この世には何も新しいものはありません

// 読書再開後、最初に読み終わった・・・NHKBSの特集番組「欲望の資本主義 特別編 欲望の貨幣論2019」を書籍化したものだ。番組も見たし、岩井先生の「経済学の宇宙」も以前にブログに書いたとおり、読んでいたので比較的内容を理解しやすかったのではない…

今読みたい書籍:岩井克人、マックス・テグマーク、落合陽一そして安宅和人

// 仕事の峠は越えつつある・・・とむくむくっと復活してきた欲求の一つに、読書欲がある。去年はこの時期すでに5冊目を読了していたが、今年はまだ2冊に止まる。その分、仕事(一応研究者なので)ではそれなりに活字を追ってはいるが、それにしてもプライベ…

【シン・ニホン】落合陽一×安宅和人「日本再生を考える」:今だから、前を向いて考える

安宅さんと落合さん、今、最も注目する2人による対談。 // 1時間少々の対談だが、内容はこれからのニホンを考える際の論点を明確に挙げてあり、見応えがある。 newspicks.com この対談をじっくり見て、考えて、次の一歩をどう踏み出すのか・・・日本経済の将…

マイケル・ルイス著『かくて行動経済学は生まれり』:経済学を学ぶ上で引っかかった理由が分かる気がする新しい経済行動の見方

何年か前からそういう新しいアプローチがあることは知っていた・・・行動経済学。本書はこの新しいアプローチについてそれを大きく進展させた2人の心理学者に焦点をあてた物語だ。 // なぜこの本を今回読むことになったかと言えば、最初は仕事の必要から行動…

デジタル経済と経済成長を考えるための書籍3冊:知識の経済学は、知識・データの貢献をどこまで説明できるのか?

古くは情報化社会とか情報社会とか情報経済とか、最近は経済成長の切り札として、データ駆動社会とか、AI・ビッグデータ・IoT、データ経済とか、AI経済とか言われている。 // その情報やデータ、AI、ビッグデータやIoTがどのように経済成長に寄与するのかを…

今更ながら、NewsPicksを見始めた(遅いw)・・・情報の大海を泳ぐのは大変だ

情報の海が大きく成長している・・・情報過剰の時代だ。今更だな。それは1995年から始まったインターネットと携帯電話の普及がもたらしたものだ。今年からモバイル通信は5Gの時代に入る。これでさらに情報の大海は大きくなる。どう拡大するのか?興味深いと…

岩井克人・前田裕之著『経済学の宇宙ー経済を考え抜いた格闘の奇跡ー』:自分の仕事とは、「研究」とは何か・・・を考えさせられた一冊

読み始めてから読了までだいぶ時間がかかってしまった*1。あとがきまで含めると478ページある。最近の書籍としては厚い。 // 岩井先生の学者としての足跡を本人がその時々の周辺の出来事と合わせて書き記した内容だ。 大学院から現在までおよそ半世紀にわた…

慶春2020:今年はいろいろダイエット(走る、ゴルフ、食べる、研究する、それが仕事、そして北軽井沢)

2020年、ようこそ! みなさま、本年もよろしくお願いします。 // 今年のみなさまのご多幸を祈念しつつ、自分の抱負などを簡潔に書いてみます。 基本は、昨年の気づきを大切に、悠然と流れる吉野川や隅田川のように動じず、やるべきことをやっていければと考…

2019年に読んだ本のベストはこの4作品・・・ジョブズ、アイブ、ピクサー、クック

2019年は、久しぶりに本を読もうと思ってそれなりに読んだ1年間だった。結果的に15冊14作品を読んだ。1ヶ月1冊以上の本を読んだことになるので、最近では多読の1年間だったのではないか。 // 最後に読み終えたのが、10月下旬で下で紹介するティム・クックに…

慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科主催:Sports X カンファレンス2019に行ってきた

夏のことなので時間が経ってしまったが、慶應大学大学院システムデザインマネジメント研究科が主催するカンファレンス、Sports Xカンファレンス2019に行ってきた。以下はそのカンファレンスでのメモを中心に頭に残っていることを書き連ねた記事だ。 // 大学…