日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

広大なネットの世界を自由に闊歩したいから、できれば自由がいいが、限界もあることをもう一度考えてみるには・・・

ネットの世界は広大だわ・・・確か、押井守攻殻機動隊の最後に草薙素子がつぶやいた言葉だ。そう、ネットの世界は広大だ。だからその世界を自由に闊歩したいじゃないか。監視社会ではなく、自由なネットの世界で自由に何かやってみたいとは思わないか。

You want to roam freely in the vast world of the Internet, don't you?

広大なネットの世界を自由に闊歩したいじゃないか

そういう思いがある一方、最近のテック企業への規制、サイバー空間での利害の衝突が拡大し、自由なネットの世界がどこかへいってしまうのではないかと思わざるを得ない状況。その状況に加え、自由主義の負の側面としてショック・ドクトリンなるものを意識せざるを得なくなった。

mnoguti.hatenablog.com

ネットの世界でも当然、自由には自由としての規律を求められ、市場メカニズムにも限界があるし、それを無視した時、ネット上でもショック・ドクトリンのような一部権力者と大企業があちこちに立ち現れるようになってしまうだろう(今のビックテックがそうでないと否定できない)。

これからの世界がどのような世界になるのかについて、現状で考えられる、その有り様を示してくれている書籍も出てきている。

この本では持ち寄り経済圏として未来のネット社会がどうなってくるのかを垣間見せてくれている。ネット社会がどういうものになりそうか薄っすら未来が見えてきている今だから、改めて自由について考えてみることが必要だと思う。

そこで、自由思想の基本的書籍をこれから時間を見つけて読んでいこうと思う。その書籍は、J・S・ミルの自由論、ミルトン・フリードマンの資本主義と自由、そしてフリードリヒ・ハイエクの隷従への道の3冊だ。

最初は、J・S・ミルの自由論。古典だ。

タイミングよく、ミルの生涯を解説した書籍も出たところだ。まずはこれから入るのもいいのではないか。

そして2冊目が、シカゴ・ボーイズも学んだでろうフリードマンの資本主義と自由。

資本主義と自由を一般向けに描いた選択の自由を30年ぶりぐらいに読み直すというのもいいと考えている。

そして3冊目がハイエクの隷従への道だ。なかなかの分量だが読んでみたい一冊。

それからこちら「肩をすくめるアトラス」はジョブズやマスク、ベゾス、ゲイツなどもバイブルとして読んだと言われている本だ。アメリカの自由主義を理解するために読むべきだろう。おそらくシカゴ・ボーイズのやったこととこの小説を信奉した人たちがやったことを比較すれば、ショック・ドクトリンにおける自由の限界が分かるのではないか。

同じ思想なのにかたやどさくさに紛れて火事場泥棒のような施策を打つ、かたや自分の理想を追求し、世界を劇的に変えるイノベーションを結実させる。その相違はどこから出てくるのか・・・ここが1番の知りたいところだ。この相違が出てくる背景が少しでも分かると、ショック・ドクトリンに対する対抗策もより取りやすくなるのではないかと今のところ思っている。

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