最近の自分の問題意識としては、ITが経済の隅々までネットを巡らせる状況だと、競争はどう変化するのか?という点。
とある先生に聞いたところ、キーになるのはネットワーク外部性(ネットワーク効果)だろうとのこと。
これは昔から変わらず、電話、コンピュータOS、SNS、IoTなど技術が変わるとその技術で優位な企業がネットワーク外部性を使ってそれまでの企業に取って代わるという状況だった。今後もそういう状況が出てくるだろうと。
理論上は、ネットワーク外部性をめぐる問題で、それはどのように内部化するかというのが昔から問われていたことだが・・・とここで自分の思考は止まるな。
ネットワーク外部性と技術の関係を分析した研究ってあるのだろうか。上で挙げた、電話、コンピュータOS、SNS、IoTというそれぞれの技術がもたらす外部性にはどういう特徴があるのだろうか。
その辺りを少し整理してみようかと。そうするとシェアリングエコノミーなど新しい経済の動きの背後にある特徴を炙りでせるのではないかと思った次第。それは競争政策を考える際の1つの視点を提供することになるかも・・・とおこがましいことも考えている(すでにその辺りの研究はあるのかもしれないが・・・)。
情報経済の鉄則 ネットワーク型経済を生き抜くための戦略ガイド (日経BPクラシックス)
- 作者: カール・シャピロ,ハル・ヴァリアン
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/02/24
- メディア: 単行本
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ネットワーク外部性をもう一度おさらいしてみようと、文献を漁ろうとしたが、目の前にまず読むべき本があった。情報経済の鉄則・・・これ、やはり必読だろう。
Information Rules: A Strategic Guide to the Network Economy
- 作者: Carl Shapiro,Hal R. Varian
- 出版社/メーカー: Harvard Business Review Press
- 発売日: 1998/10/06
- メディア: Kindle版
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できたら原書で読みたいものだ。
最近、読む読むと何回かこのブログで記事書いているけど、ほんと、読みましょう。
こうやって自分自身を鼓舞してもなかなか着手できない意志の弱さ・・・少しでもいいから進みましょう。
頑張ります。