日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

退職して、次のステップへ進みます

2023年3月31日、退職した。1991年(H3年)4月1日に入社(研究所なので入所といった方がしっくりくるか)してから32年間のお勤めだった。我ながらよく続いたと思う。社会人として中途半端なこの自分を32年間面倒をみてくれた研究所とお世話になったみなさんに感謝。

Research (study) is for life.

研究(学問)は一生のものだから

再雇用の選択肢はあったが、あえてそれは使わなかった。それは今の組織では自分がやりたいことはほぼやり尽くしてしまったという思い*1があったからだ。

それから、60歳以降、残りの年月を考えた時、元気でいろいろなことに挑戦できるのは次の干支まで、つまり12年間*2だろうと考えると、ここでもう一度自分のやりたいことをできればやれるのがいいと考えたこともある。

Bouquet of flowers received at retirement (1)

退職でいただいた花束①

自分のやりたいこと・・・その1は、50代の10年間の最大の反省である、研究の道に再度足を踏み入れることだ。50代の10年間は振り返ってみると全く研究していない自分がいるだけだった*3。本当は集大成の研究をすべきであったと思う。そこでこれからそれに再度挑戦するということだ。自分でやりたいテーマは大体決まっている。情報通信の世界にいたので、やはり最後もその世界のテーマになる。

From now on, we will take the next step in our secret base.

これからは秘密基地で次のステップに進む

その2は、もう一度、フルマラソンでPBにチャレンジしたいということだ。自分のPBは、2014年の東京マラソンで記録した3時間32分。もう10年も前になり、その分、体力は落ちているし、最近は故障がちで満足に走れてない時も多い、今シーズンは仕事が忙しくほとんど走れていないということで、これまでの十分走れてない環境を変え、PBの更新にチャレンジしたい。これを強く意識させてくれたのは、月刊ランナーズの連載、吉田誠一さんの記事だ。彼も退職してプロランナーと勝手に宣言して、走ることに徹している。大いに刺激になっている。あそこまで徹底できなくても、自分もできる限りのことはやってPB更新にチャレンジしていきたい。

Bouquet of flowers received at retirement (2)

退職でいただいた花束②

大きくはこの2つに心機一転、再度チャレンジしたいということで、退職の道を選んだんだが、ある程度の収入は必要でそれを具体化するのが現在の目標。今は、職業訓練コースで自分の目標にあったものを探し、それを受講することで、次のビジネスの機会を作りたいと考えている。

やりたいことはあるが、収入がないというこの状況・・・これからどうなるのでしょうか。

進展があったらここに書くと思うので、お暇な方はたまには見にきてやって下さい。

皆様の今後のご活躍を祈念しております。これまでありがとうございました。

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*1:さらに、絶対矛盾的自己同一性という難しい哲学について考えていた時、生物の世界には包み包まれる関係があって、それで生物は生物として生を営み続けられると。それを会社組織に当てはめると、会社がGoing Concernとして存続するためにはやはり包み包まれる関係を維持する必要があって、それは組織の新陳代謝であり、去る者と入る者のバランスが大切であるというものだ。特に自分のように組織内である程度の地位に登ってしまったものがズルズルいるのはよくないという思いがあった。新しい時代には新しい考えに基づく、組織、仕事の仕方があるだろうから、それを考えるのは次世代の人たちであるべきで、自分ではないと。そこに自分がいると抵抗勢力になりそうでそういう自分の存在になること、それを気にしながらいなければいけないことがたまらなく嫌だったということもある。

*2:人生100年時代などと言われているが、健康寿命を考えるとどうだろう。そして70代になると、健康ではあっても、60代より格段に体力が落ちるのは目に見えている。自分の場合はさらに両親が亡くなったのが還暦後の次の干支を少し超えたぐらいだった。近親者もそういう人が多い。家系的に長生きではない。体力、気力を考えたときこの10年が自分に残された最後の10年という考えに行き着いた。

*3:マネジメントに徹することでよしとしていたということだ。そのマネジメントも研究組織を念頭にすると本当はやることはあまりないのだ。50歳になった時に最後の10年間を研究者としてどう勤めるかの目標がなかった。しっかり目標を持つことは組織でも個人でも大切だ。長期(10年ぐらい)の目標とそこからバックキャストして今やるべきことを短期の目標として設定することの大切さ。社会が安定している時代は時代に乗っていけばいいが、今はそういう時代ではない。だから組織でも個人でも長期と短期の目標を常に意識し、毎年、見直し、進めていく必要があると今更ながら気づいた。遅きに失した。

それから研究について周りに期待しすぎた。研究については利他であってはいけない。あくまでも利己であるべきだ。自分がやりたいこと、自分が必要であると見つけたこと、気づいたことを自分でやるべきだった。それを周りに期待したことがよくなかった。