日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

CIAJ創立75周年記念パーティー・・・久しぶりの開催で参加者の熱気が伝わってきた

新型コロナ前は、例年、年次総会後の懇親会が行われていた。今回は、新型コロナが落ち着き、4年ぶりの開催となったが、それが75周年と重なり、単なる懇親会ではなく、設立75周年記念パーティーとして開催された。

Supporting domestic and international networks from the hardware side

国内外のネットワークをハード面から支えてきた

場所は、日本橋蛎殻町のロイヤルパーク。3階の大広間ロイヤルホールで行われた。過去の懇親会も参加し雰囲気は知っていたが、今回は多くの人が久しぶりのパーティーに集い、会場はいつにも増して熱気に包まれているように感じた(これからリスタートだ!って感じ)。来賓も大勢来られ、総務省経済産業省の両副大臣のスピーチなどが淡々と進む。

Dr. Morikawa giving a greeting

挨拶をする森川先生

パーティー前の総会で、会長の選出が行われ、昨年度に引き続き、東大教授の森川先生にお願いすることになった旨が会場に知らされ、会長としての森川先生の挨拶があった。森川先生が会長であるということで、アカデミアとの関係ももっと密になっていいのではないかと考えるのは自然だろう。実際、昨年度すでに新しい試みとして、若手による「未来をつくるネットワークを考える会」も立ち上げられているとのことなので、今後はさらに中堅若手の社員と中高大の学生との垣根を超えた産学交流(個別企業のインターン制度のではなく、CIAJが行う拡張版というイメージか)があってもいいのではないか。以前、CEATECに中高生を呼ぼうという記事を書いたことがあったが、それをさらに進めて、現役の開発者と中高大の若い人たちとの交流があったらいいなと思った。

mnoguti.hatenablog.com

今の情報通信産業は、ネットワークからコンテンツまでできることはいろいろありそうなことは誰でも感じるところだろう。だから多様な人の発想が必要で、発想の多様性やその量的な厚さはやはり関係者が多い方がいいのと、これまでの経験がない新鮮な感性を持った人がポイントではないかと思う。だから若い人たちややる気のある人、興味、関心のある人に少しでも関係してもらえるといいのではないか。森川先生が会長をやられている間に、発想を醸成し、実現の糸口を見つけられるようなプラットフォーム機能という役割を果たし、それを存在意義とするというのも面白いのではないか*1

電電公社と共に国内外のネットワークの構築に貢献してきたCIAJは環境変化の中で、産官学のステークホルダーに対し新たな役割を果たしていくための第一歩が今回の75周年記念パーティーなのだろうと、そしてこの集まってくれた会員企業等に対し、何を持って貢献すべきなのか。繰り返しになるが、色々な人、特にやる気のあるいろいろな考えを持った人たちが、学生から企業人まで集って自分たちの考えをぶつけ合い、将来のネットワークを構想する場所が提供できると面白いのではないか。技術的な困難はもちろん制度や慣習上の困難があったとしてもそれを乗り越えるパワーが生まれてくるような場ができると面白い。


www.youtube.com

その一つの機会を提供してくれるのが、NTTのIOWN構想だろう。これからサービス化が本格化し社会実装のフェーズに入る。新しい技術が出、それらの技術が融合し、新しいサービスや端末が出てくる時代、これまでにない発想が必要とされる。それにはいろいろな立場の人の交流が必要だろう。そうしたとき、CIAJの存在意義(今流に言うとパーパスということになろうか)はこれまで以上に重くなると思うのは私だけだろうか。

businessnetwork.jp

これからのCIAJの活動が国内のDX推進や世界へ向けてDXの先進国として再度浮上する際の鍵を握ることになる。

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*1:CIAJの会長メッセージにもそのようなことが書いてある。

www.ciaj.or.jp