富澤一誠・・・僕からしてみれば、拓郎つながりだ。
この「ぼくらの祭りは終わったのか」は奥付けを見ると、1984年の出版、しかも12月18日。
- 作者: 富沢一誠
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 1984/12
- メディア: 単行本
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拓郎はこの翌年、嬬恋で引退コンサート(当時はそういう位置づけだった・・・結局、復活したけど・・・拓郎らしい)を開いている。僕も参加した・・・懐かしい思い出だ。
そしてこの本が出版された1984年12月は拓郎が武道館コンサートで「人間なんて」を20分間熱唱したのだった。このコンサートは当初のスケジュールでは85年の嬬恋のコンサート前の最後のステージだった。だからだったんだろう。実際は、広島公演が延期され、3月ぐらいにコンサートがリスケジュールして行われたとき、そこでも歌ったということだったと思う(それは場所が広島だったから、よいのではないかと思ったという拓郎のコメントを聞いたことがあった・・・と思う)。
そうやって考えると、この書名は何かを暗示していたのだろうか・・・と20数年ぶりに手に取り考えたりしている・・・いや、多分拓郎のことだから、このころはすでに本人の口から引退の言葉が出ていたのかもしれない。だから富澤さんもそれに呼応するようにこの本を書いたのか。考えは尽きない。
さて、話は単なる思い出話ではない。これはちょっと長かったが、枕に過ぎない。そして本題はすごく短い・・・つもりだった。
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今日、この本の表紙をめくってすぐのページに著者である富澤さんのサインが書かれた。富澤さん、ありがとうございますm(_ _)m
20数年前に読んだ本に今、著者からサインをもらった・・・感慨無量だ。当時、富澤さんが書いた記事はむさぼり読んでいたんだと思う・・・具体的にはもう忘れたけど。だから今回も確か、富澤さんの本を持っていたということをすぐに思い出した。なんとも言えないこの気分・・・伝えたいけど伝えられないもどかしさ^^
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momoさん、分かる?
そう、75年の吉田拓郎とかぐや姫が行ったつま恋での最初のオールナイトコンサートの企画書だ。CDやビデオで聴いたり見たりしていたけれど、こうやって企画書を目の前に出されると、違う意味でやはりあのコンサートは実際にあったんだ・・・と改めて思わずにはいられない。
これも富澤さんからコピーさせてもらった(実際にコピーしたのはエミさん)。こちらもありがとうございました、富澤さん。
75年は僕はまだ中学1年生ぐらいだったと思う。拓郎は遠い存在だった。80年代前半、拓郎のコンサートに何回か足を運んだ。拓郎のオールナイトニッポンも毎週聞いていた。そしていつの間にかまた拓郎は遠い存在になった。拓郎との接点は唯一新譜が出されたときだけだった。
その拓郎が、突然、僕の目の前に舞い降りてきた。迷っている暇はない、目標に向って突っ走れと言われているかのような気分だ。目標を失った人が浮遊する社会、その中で皆、行き場所を求めている・・・30年前に戻ることはできないけど、何か新しいことはできるだろう。古い水夫じゃないだろうって感じだ。
いろいろなことを考えさせてくれる、富澤さんのサインとつま恋コンサートの企画書だった。
もらってくれたエミさん、ありがとうございましたm(_ _)m