本日、WBSを見ていたら、今、宅配ビジネスが成長しているらしい。
それを見ていてふと思った・・・出前と宅配って何が違うのだろうと。
時代が変われば、呼び方も変わるということか。
ところで今年の夏は宅配ピザがよく売れたそうだ。それは猛暑で消費者が外出を控えたためと、台所で火を使うのを避けたためといわれている。
また今日の番組では、今、宅配市場を牽引しているのは、高齢者や若い女性、そしてビジネスパーソンであるらしい。
しかもそこにネットが絡んできている。ネットの浸透によっていろいろなビジネスがそれを利用するようになった。宅配ビジネスもネットを使うことによって、外食産業に新たなビジネスチャンスを与え、消費者には新しい消費機会を提供することになった。
このような宅配市場の成長は、外食産業等から新規参入者が増やした。それは他産業にも波及し、宅配用バイクなどのレンタル市場も活況であるようだ。
今回の出前市場の新たな展開の背後にはICTサービスを利用したことによって新たなバリューチェーンが作り出され、ビジネスの形態を変え、新たな参入者を呼び込んだというところか。
宅配市場の例は、次のように解釈することもできるか?
ICTを利用して競争環境が変化し、新たな参入者が現れる・・・既存企業にとっては今ビジネスが好調でも気を抜けない緊張感のあるビジネス展開を要求される。市場の変化に遅れるといつビジネスが左前になるかわからないというリスクがあるからこそ、リスクを取ってまで新しいビジネスに挑戦するという行動が生まれ、結果として市場のダイナミズムが大きくなり、経済を活性化し、産業を成長させるというところだろう。
現状では競争環境を一夜にして変えてしまう可能性を秘めるもの、それがICTということだろうか。