2023年のGWも概ね天気に恵まれ、気持ちよく過ごせました。そこここが混雑している中、こちらも混雑必死の富士屋本店日本橋浜町にお邪魔してきました。GW中はいつもの開店時間より早い開店・・・午後4時からということだったので、数分と遅れず店内へ。店内はすでに数組の先客がおり、その後も30分と経たないうちにカウンターはほぼ満席に。
厨房ではスタッフ4名が忙しく動き回り、注文が入り始めた料理を次から次へと作っていきます。この動きを見ているだけでも楽しく、ビールやワインを飲める。このお店についつい通うのはこの調理している姿を見ながら飲み物や料理を楽しめるから。美味しさが、香りとして鼻や味として舌からだけでなく、雰囲気が目から、耳からも入ってくる感じ。五感全てを刺激してくれる店なのです。
いつものように我々はサッポロ生ビールからいただきます。走った後で喉が渇いていたのであっという間に飲み干してしまい、その後はワイン。ドリンクメニューではなく、おすすめをお願いします。
今回は、赤ワインを所望し、出してもらったのがこちら。珍しく日本のワイン。山梨のワインで、メルロー種の一品です。軽いですが、味わい深くうま味たっぷりのワインでした。
このワインに合わせた料理は、サラダ、テリーヌ、カツレツ、ココット飯の4品。春を意識した食材、どれも美味しかったのはいうまでもありません。
まずはミモザサラダ・・・ホタテとカリフラワーがたっぷり入ったサラダ。カリフラワーのカリッと感、ホタテの甘さが美味しく口中に広がります。そこにワインを飲むと・・・美味しいw
次は、桜鱒と太もずくのテリーヌをいただく。桜鱒のなんとも言えない舌触り、そして太もずくから出てくる海の味・・・なかなかな味わいでした。
3品目は、肉料理・・・正式な料理名は失念しましたが、牛タンのカツレツ。タンはどちらかというと薄く切って焼いて食べることが多いですが、こちらは塊のまま大胆に切り分け、それを薄衣であげてあります。ボリューミーな牛タンの食感を十分に味わえ、さらに旨みが口の中に広がるという贅沢な一品。
そして少し間があって、お待たせしました!とばかり配されたのが、こちらのココット飯。今回は春の味覚が2種類、しかもたっぷり入ったココット飯でした。桜海老とホタルイカ、両方のうま味がたっぷり味わえ、贅沢だなぁと思いながらいただいた次第です。
桜海老とホタルイカの下にはご飯がたっぷりあり、サクッと混ぜて食べます。このサクッと混ぜるところがポイント。混ぜすぎはいけません。程よく歯応えのあるご飯に混ざる桜海老とホタルイカ・・・まあ、美味しいです。
1時間ほどで美味しいワインと料理を堪能し、お店を後に。僕ら最初のお客さんたちはそろそろ食べ終わり、帰る人たちがちらほら。調理スタッフは常時忙しいわけではなく、最初に入ったお客さんの注文が済むと若干のゆとりがあり、その時に使用した食器を洗い、次の調理に備える感じ。そこに新しいお客さんがすぐに入り、また調理場が忙しくなります。
美味しいひと時でした。また次回が楽しみです。次は初夏の食材がメニューに並ぶ頃でしょうか。
ごちそうさまでした。