人形町・浜町周辺は、歴史を遡れば日本橋に魚河岸があり、最近でも築地に市場があった。そして浜町は戦後は料亭の街で賑わったそうだ。そんな昔の浜町あたりの雰囲気を残している、日本橋浜町の明治座前の路地にひっそり佇む魚とらさん。美味しい魚介料理が食べられる和食屋だ。
お昼は、生鮭の照り焼き、カレイの煮付け、さば塩焼き、刺身定食、まぐろ漬け丼がお決まりメニュー。カレイの煮付けが一番人気らしく、少し遅く行くとほぼ売り切れ。今回は刺身定食をいただくことにした。
着席して、しばらく待つと運ばれてくる刺身定食。見るからに美味しそうなまぐろ(中トロだよね)とこの日はカンパチの切り身。まぐろの刺身の間に見えるのは岩のりだ。
久しぶりの魚とらさんでのランチだった。刺身定食はもっと久しぶりだ。昔食べた時の印象に残っているまぐろの切り身はもう少し小ぶりだった。今回、明らかに切り身が厚くなっていると思った。これを頬張るのだ・・・頬張って口の中に広がるまぐろのおいしさ。贅沢なお昼だ。そしてカンパチの切り身もプリプリで美味しい。ご飯のお代わり必至だが、そこは我慢。
そのご飯も美味しい。どちらかというと硬めか。どちらかというとね。そして味噌汁は赤だし。このご飯と味噌汁、そして漬物ときんぴらでも十分いける。
やはり刺身はそれなりの厚みがあってこそそのおいしさを堪能できると思う。魚とらさんの刺身はまさしくそれを体現しているのだ。
お昼時は常に行列が切れないお店。今回はたまたま行列が切れたタイミングだった。それでほとんど待ち時間なしに入れたわけだが、自分が食べ終わって店を出ると、そこにはまた5人程度の行列ができていた。
今度は、人気のかれいの煮付けを食べたいものだ。
ごちそうさまでした。