一昨年あたりは青山で鍼治療の後、必ずと言っていいほど寄らせてもらっていた天鳳。最近は少し遠ざかってしまっていた。去年の4月に行って以来の訪問となった。お邪魔したのは夕方だったが、今の時期ということもあり、店内は閑散としている。なんとも寂しい気分。
気を取り直し、頼むのは定番のめんばり大盛り!実は一度は塩味を食べてみたいと思っているが、いざ着席すると口から出る注文の一言は「めんばり、大盛りで!」となる。そしてしばらく待ってカウンター越しに「はい、めんばり、大盛り!」と言って渡されるのがこれだ。
いつもと変わらないこの美しいめんばりの姿。しかも大盛りだ。スープに浮かぶ脂、麺の黄色味、そして香り、どれが抜けてもいけない。これがめんばりなのだ。自分から言わせれば、天鳳ではやはりめんばりを頂かないと始まらない。
姿を香りを堪能した後、おもむろに箸で麺をスープと絡めるようにひっくり返す。チャーシューや刻みネギ、メンマが下になり、麺が上となり、麺の香りが漂ってくる。この瞬間がたまらない。
そして、スープを一口啜りいつもと違わない味であることを確かめ、そして麺をいただく。ポイントは、言わずもがなの麺の硬さ。バリバリだ!ということで今日も美味しいめんばりに満足する。
ばりばりの麺をバクバク、わしわし食べ、脂っこく、しょっぱいスープを堪能する。これが美味しい。口の中から、喉の奥、食堂、胃袋、全てがこの濃いスープの味に染まっていく。至福の瞬間。
麺の硬さ、スープの濃さにいいアクセントをつけてくれるのが、メンマと刻みネギにチャーシュー。この3つの脇役もなくてはならない存在だ。麺、スープ、めんま、麺、スープ、チャーシューと順番に食べ、味わう。その合間合間に感じられる刻みネギの風味・・・これ全てが渾然一体となって、めんばりの美味しさを醸し出す。
食べる時間はどのくらいだろうか。あっという間に食べ終わり、めんばりスープの濃い味の余韻に浸りながら店を後にする。
今回もご馳走様でした。
また次回・・・次回は塩ラーメンを頼みたい・・・と思いながら店を後にするのでした。