働き方、稼ぎ方を変えなければいけない時代、変えた方がいい時代。その時代にどう稼いでいくかというのは下記のFIREを読むことで一応分かった。日々の自分の労働だけでの稼ぎでは限界があり、昔のように勤続年数と共に給与が上がっていくわけでもなく、そうすると他の手段を取らないといけないと。
ただし、自分はもうすぐリタイヤする世代。その世代でどのように老後の収入を確保していくか・・・それと共に、リタイヤ後に何をするか、再就職するとか、リカレント教育で大学院に戻るとか、じゃあ、それでどうするかとか・・・考えてみてもまだ固まらない。その固まらない背景の一つがやはりリタイヤ後の収入の確保の考えが固まらないからだと思う。
仮に大学院に戻るとすると、働ける時間が限られる。自分が働いて稼ぐ以外に何らかの収入源を持つことが必要だと考える。その答えの一つがやはり投資を行う必要があるのではないかというもの。今はその余裕がないので、その余裕、原資を確保するために家計の整理が必要だが、その後、どうするかを具体的に考えておいきたい。
それで今回読んでみたのが、以下の書籍・・・『お金は寝かせて増やしなさい』・・・株や債券への投資の話だ。
株取引で収入を得るというと、すぐ想像するのは、毎日、東証の株価を気にしながら、自分の保有する個別銘柄の値動きに気を揉んで、売り買いのタイミングに気を配るような日々を想像する。そしてよく目にするのは、暴落のたびにテレビのインタビューで一財産損した投資家の姿だ。株に投資するイメージはよくない。日々の気遣いの割には、リスクがでかいという印象。特にバブルの崩壊を横目で見ていた世代としては株なんぞに手を出すものではないというイメージが強い。
本書を読むと、株や債券の取引はそういうものばかりではないということが分かるというか、日々、働いて時間がない我々が投資する方法は個別銘柄の取引ではないということが書いてある。具体的には、インデックスファンドへの投資だ。インデックスファンドは個別銘柄ではなく、特定の指標(インデックス)と同じ値動きするよう運用される投資信託で、国内外の株式や債券に分散投資してリスク分散しながら値上がり益を期待するものだ。
本書はそのインデックスファンドへの投資(本書ではインデックス投資と言っている)について書かれた初心者にも読める入門書。構成は以下の通り。
- プロローグ:私がたどり着いた「寝かせてお金を増やす方法」
- 第1章:金融のど素人でもプロと互角以上に戦える「インデックス投資」
- 第2章:寝かせて増やすインデックス投資の実践法
- 第3章:おすすめの金融機関&口座開設の手順と気になるNISAとiDeCo
- 第4章:始めるのはカンタンだけど続けるのは意外と難しい
- 第5章:涙と苦労のインデックス投資家15年実践記
- 第6章:貴重情報!インデックス投資の終わらせ方」
- エピローグ:寝かせて増やすことはつまり人の未来を信じるということ
上記の他に初心者のさらに初心者がとっつき易いようにコミックであらすじを解説している。とりあえずここを立ち読みするのもありだと思う。
- コミック第1話:「未来、投資の神様と出会う」
- コミック第2話:「超堅実派の未来がいよいよインデックス投資を始める」
- コミック第3話:「100年に一度のリーマン・ショックの危機到来!」
- コミック第4話:「人が幸せを望む限り・・・」
内容は、まずインデックス投資がどういうものかを解説し、そこが理解できたら、自分の家計を分析し、身の程を知ることが解説されている。それで無理のない投資計画を立てる。そうしたら具体的なインデックスファンドをどうするかの検討、そこでは欲張らずリスクを考え、アセットアロケーションを設定。そこまでできたら継続すること。継続することが大切だ。
インデックス投資の内容、やり方は第4章までにまとめられている。第5章は著者の経験した15年のインデックス投資歴が書かれている。4章までの内容を証明するような位置付け。そして最終の第6章は出口戦略についてが書かれている。出口戦略の解説は貴重なようだ。若い人にはまだ先の話かもしれないが、自分のような年齢の人間は入口と出口と両方を考えながらやるというところか・・・そもそもそういう立場の人間がこれから始めるのが正解なのか・・・。
若いうちに始めた方が、複利の恩恵をより大きく得られる。そして継続期間が長い分、リスクに対しても耐性があると自分は思った。日々の値動きに一喜一憂する必要がないことも、本業を持ちながら株や債券で収入を得たい人にはうってつけだ。
収入の多様化の一手段として有力だよなと今更ながら学びました。次は以下の書籍を読みます。