日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

ジェイエル・コリンズ『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』:原著のThe Simple Path to Wealthについてかっちりかかれた本です

自分の目標を実現する生き方、FIREを知った日からそれをどのように実現するのかということが次の探求すべき課題となる。 

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そこで今まで読んだのが、以下の本。読んだものから順番に。基本的には、経済的自由を可能にするためには、収入源を増やすことが必要。そのためには株式への投資が有力な手段。中でも個別銘柄などではなく、インデックスファンドへの投資が良いという内容。

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こちらは、お金というものの見方を変えてくれる。あるいは見方を教えてくれる一冊。会計リテラシーをみんなで身につけることの大切さを教えてくれる。お金というものがどういうものなのかは誰にでも分かるように書かれている。端的には、お金を持つだけでコストが発生しているということに気づかさせてくれる。会計リテラシーを身につけ、将来を考えることでその後の営みに多くのメリットが出てくる。

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株式に投資すること、インデックスファンドへの投資が良いことは分かった。では具体的にどこに投資するのが良いかというと・・・米国がいいのだということが書いてる。グローバル経済の中、米国の成長性を考えるとその投資先としての魅力は明白だろう。今後はそこに中国が入ってくるかどうか。

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そして今回の本。 米国の投資家が書いた書籍だ。当然、米国の投資について書いてある。内容は父が娘に伝える自由に生きるための投資の教えというより、原著名のThe Simple Path to Wealthについて少々硬めの文章で書かれている。

The Simple Path to Welth

目指すのは、The Simple Path to Welth!

何箇所か、著者が娘に対して書いたものだということが書いてあるが、それはこの本のメインテーマとは関係ない。あくまでも経済的自由を得るための株式投資による収入のシンプルな増やし方と注意点が30項目にわたって色々な角度から書いてある。

父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

 

本書の構成は以下の通り。

  • はじまり
  • イントロダクション
  • たとえ話ーーー僧侶と大臣
  • これは引退後の話ではありません
  • 大切な注意書き
  • Part1 オリエンテーション
  • 借入金は、負ってはいけない重荷
  • 「会社に縛られないお金」が必要な理由
  • 誰もが大金持ちになって引退できるか
  • お金についての考え方
  • 急激な上げ相場(あるいは下げ相場)での投資
  • Part2 資産形成の最強ツールをどうコントロールするか
  • 大暴落がやってくるーーー有名な経済学者でも助けられない
  • 市場はいつも上昇する
  • なぜ市場でお金を失う人が多いのか
  • とんでもない出来事
  • あくまでもシンプルにいくーーー考え方と商品
  • インデックスファンドはやる気のない人のためのもの?
  • 債券について
  • 資産を築いて維持するポートフォリオの考え方
  • 資産の配分を考える
  • 国際的なファンド
  • あらゆる人々にとって最もシンプルな投資方法
  • バンガードの商品を買えない場合
  • バンガードとはいったいなんなのか
  • ケーススタディ:最もシンプルな投資の実践
  • 投資アドバイザーを好まない理由
  • Part3 なぜ、他の投資は良くないのか
  • ジャック・ボーグルとインデックスファンドに対するバッシング
  • 株式銘柄をうまく選択できない理由
  • ドルコスト平均法を好まない理由
  • マーケットの権威になってテレビに出演する方法
  • あなたも騙されるかもしれない
  • Part4 たどり着いたあと、何をするか
  • 引き出す比率ーーー結局、いくら使えるか
  • 大富豪のように寄付をする
  • おわりに
  • 子供に示した道ーーー最初の10年間
  • 南太平洋のお話
  • 最後にリスクについて

内容は、借金はダメ、投資はシンプルが一番、それはインデックスファンド以外にない、リスクはいつでもある、短期の動きに騙されず、長期的に見れば必ず上がる・・・というようなことが色々な角度から書いてある。

 

自分としては、借金は絶対いけないという点が身に染みた。今年で30年サラリーマンをやっているが、借金の利払いにいくら使っていることか、そして現在も使っているこの状況にあぜん。借金を返すことを最優先にしよう。

 

全部で10冊読む予定だが、これで半分読んだことになる。今までの4冊は読みやすく、どちらかと軽く読める文体だったが、本書はその点、文体は硬い。そしてあくまでも教え諭すような感じで書かれている。一度、今まで読んできたことを立ち止まり振り返るにはちょうど良い内容と書きっぷりの本だ。

 

次はこちら。

お父さんが教える 13歳からの金融入門

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