前回は、会計リテラシーの話だった。これは読みやすい内容だったけど、中身は深く、濃かった。繰り返し読んでいいと思う。どういう位置づけかというと、まずFIRE*1でこれからの生き方とそれを支える収入の多様化の必要性をしっかり認識し、次に会計リテラシーを徹底的に頭に叩き込んで、お金は寝かせて増やすための自身のアセットアロケーション*2を考え、収入の多様化としての投資を設計するという位置づけになる。
mnoguti.hatenablog.comさて、次は、具体的にどこに投資するかという話になる。だいぶ具体的になってきた。投資方法はインデックス投資で、リスクをなるべく低くして始めるようにする。まずはiDeCoや積立NISAで始めるのが初心者にとっては硬いところだろう。
では、何に投資するか・・・というところで今回はその具体例として、米国株投資の話になる。
Amazonで「米国株投資」で検索するとたくさんの本が出てくる。その中から自分は以下のたぱぞうさんの本を選んだ。 まあ、自分から選んだわけではなく、推薦書の中に入っていたから選んだだけなのだ。
そういうのがない人は、直接本屋に出向いて、手にもって内容を確認してみることをお勧めします。自分の知りたいことが何なのかをはっきりさせていくことが大切。
本書は、7章+αの構成になっている。例によって、行間は広く、読みやすい文体なので、すぐに読めてしまう。1日で読み終えることも可能だろう。ざっと読んで後から必要なところを再度詳細に読むという読み方でもいい。
- 第1章 たぱぞうの「お金の履歴書」
- 第2章 だから米国株でお金が増える
- 第3章 米国株投資はインデックスか、個別株か
- 第4章 注目の投資信託、ETF
- 第5章 たぱぞうの注目銘柄厳選15
- 第6章 年代別オススメのポートフォリオはこれだ!
- 第7章 米国株投資の実践レッスン
- おわりに 〜積み立て投資で始める資産運用と老後への備え〜
- たぱぞうの幸せ「米国株投資」あかさたな
第1章では自分の経験を述べ、次に米国株を評価し、リスクの少ない、成長性の期待できるのが米国株だということになる。さらに、働きながら投資する人ならどういう投資の仕方があるかということで、インデックスか、個別株かということになるのだが、当然、インデックスがよいのではないのという流れ。
そこからは具体的なインデックスや投資信託(ETF含む)の銘柄の紹介となる。さらにそれらをどう組み合わせるかという点を投資家の状況ごとに解説してくれており、まずは自分がどの状況に当てはまるかでいくつかの具体的なインデックスなどを知ることができる。どこから手を付けていいか分からない人には参考になる。
銘柄を絞ったら、ポートフォリオをどう考えるかということになるが、これについても著者の経験をもとに解説してくれている。そして最後は出口戦略のところまで説明して終了という流れ。
米国株・・・魅力ですね。米国経済の将来をどう見るか、コロナ後をどう判断するか・・・まあ、だれにもはっきりとは分からないけど。今までの10年は非常に調子のよかった米国株・・・おそらくこの後、何らかの反動は来るだろうけれど、でも基本的に将来へ向けての成長性は維持されるのではないかと思ったり(願望かw)。
本書で評価する際の視点を勉強できるので、米国だけでなく他の国、経済(例えば、中国とか)も広くここで培った視点で観察してみるのもいいかもしれない。
次に読む本はこちら。