まだ読み始めてもいない新刊のご紹介。すでに読み終えている人もいるだろうけど、自分はまだこれから。
ITの社会実装が現実になってきて、そこから生み出されるビッグデータで何が分かるのか、一方、そのビッグデータを燃料に人間知の不可能を可能にするAI、その両者について書かれた2冊の本。
「ビッグデータ探偵団」は安宅さんが率いるYahoo!のビッグデータレポートチームが書いたビッグデータで何が分かるのかがいろいろ書いてある。データ分析の力がどういうものか教えてくれるだろう。そして単にここに書いてあることを読んでなるほどと思うもいいが、できたら探偵団の1人になってその先を考えるようにしたい。
稲葉さんの一冊は、これからの時代を考えるためのこれまた大切な問題となる労働ついての書籍。AI時代の労働の問題・・・そもそも労働とは何なのか・・・デジタル経済の成長のエンジンとなる、データとは果たして労働に代替するものなのか、あるいは製造業の資本ストックに代わるものか、自分でもよく分からないが、このあたりの議論を考えるときに参考になるのではと思う。
2冊ともこの秋に読破したい本だ。
これまでの製造業の時代の視点で読むか、これから到来するであろうデジタル経済を想像しながら読むか。どちらにしろ議論は始まったばかりで、これからの経済社会がどのように変化していくのか、それを考え始めるのに絶好の2冊ではないかと期待ている。