3年ぶりの街中に桟敷席が設けられて開催される徳島市阿波踊り。その当日、開催前の阿波踊りの舞台を散策しながら、遅いお昼をいただいた。お店は本家橋本、徳島市の老舗蕎麦屋だ。
両国橋から新町橋まで、藍場浜と西内町の有料演舞場などを見て回る途中、午後3時ごろ暖簾をくぐった。この時間なので店内はのんびりした雰囲気で夕方からに備えるって雰囲気。奥のテーブル席に陣取り、メニューを眺めながら、生そばは必須、あと何かということで目に入ったのが冷やしきり麦という文字。
冷やしきり麦・・・何だろう?ということで、聞いてみると想像はついていたが冷麦とのこと。生そば1人前と冷やしきり麦1人前両方いけるだろうかと聞くと、多分大丈夫とのことなので、両方頼んだ。
実際は、生そばが先に出てきた。冷やしきり麦は調理時間が結構かかる。そして出てきたのが、こちら。冷麦の上に玉子焼き、甘く煮つけた椎茸、マスカット、刻みネギ、そして酢橘がトッピングされている。汁は、そば徳利に別についてくるので、それをかけて食べる。要するにぶっかけだ。
麺は、蕎麦屋で打った角のある麺、冷麦だからね。蕎麦屋で食べるのは夏は冷麦だ。だから冷麦がメニューにあると嬉しい。本家橋本でも冷やしきり麦としてあったので早速頼んだ。細霧の麺は、エッジの効いたいい感じの歯応え。汁もから過ぎず、甘すぎずちょうど良い。そして甘い玉子焼きと甘く煮つけた椎茸もいいアクセントだ。マスカットのシャクッとした歯応えと甘さもよかった。蕎麦つゆの控え目な塩っぱさと玉子焼き等の甘さが絶妙。
そこに、酢橘の酸味とわさびの辛味が加わる。実は量は想像していたよりあったので、生そばを1人前食べた後で結構きついかなと思ったが、あっという間に食べ終わってしまった。夏には1度は食べたい冷やしきり麦って感じだ。
そして最初に食べた生そば。こちらは今回で2度目になる。前回は多分1.5人前で3つ食べたが、今回は1人前で2つ。そば徳利からたっぷり汁をかけ、七味を適当にかけていただく。細い麺が汁とよく絡み、大根おろし、刻みネギと一緒にさっぱり食べられる。
量は結構あるのだが、食べ始めるとあっという間に食べ終わってしまう。生そば1人前と冷やしきり麦1人前でお腹は一杯になり、その後、午後8時まで阿波踊り初日の第一部を見終わるまでの体力を十分蓄えられた。両方食べて正解だった。
夏に冷やしきり麦(冷麦)、そして生そばを食べるなら、阿波踊りの日でもあるし、酒の一杯でもと思ったが、炎天下を動き回らないといけないので自重した。この夏、冷やしきり麦がある時に行けたら、今度は日本酒飲んで、最後にきり麦をいただきたいと思う。
ごちそうさまでした。