2020年の美味しいひと時の始まり。土曜日、当初は予定になかったが、走っていてお寿司が食べたいとふと思い、夕方5時に急追席があるか電話を入れる。7時過ぎ以降なら大丈夫ということで予約完了。
いつもは早い時間にお邪魔することが多いが、今回は後半になった。最近の週末の混み具合を考えれば、当日予約できただけでもついていたと思う。
今回もいつものようにおつまみを一通りいただき、にぎり8貫でしめ、干瓢巻きをお土産にするというスタイル。いつもと変わらず季節の旬の魚をいろいろ楽しめだ。
今回も安井君に握ってもらったが、今回はタネとシャリのバランスがすごくよかったと思う。一つ一つ、どれも美味しくいただけた。こうなってくると毎回が楽しみだ。つまみの時もいろいろ考えてくれて、美味しく楽しく食べられたのもよかった。
そのつまみ、お通しはナマコで、その後が刺身の盛合せ。鰤、〆鯖、白身は鯛だったかヒラメだったか・・・、タコに、さいまき海老の5点盛。鰤がお腹の部分と背の部分と両方切ってくれて、これがよかったね。氷見の寒鰤だったのだが、腹の部分の脂の乗り具合なんかもう最高。背の部分のさっぱりした味もいい。徳島でも美味しい鰤を頂いたけど、それをはるかに上回る美味しさだった。
次はカマを焼いてもらった。これがまた見事なカマをいい感じの塩加減で焼いてあって美味しかった。前の料理の進み具合を見ながら、タイミングよく焼き上げてくれたので熱々を美味しくいただいた。
さらに冬の美味しいものとして生牡蠣も出してくれた。いろいろなところの牡蠣を見繕って食べさせてもらった。それぞれ個性があり美味しさも違うのだという点を味わいながらいただいた。
今回、珍しく鯛の肝を出してもらった。これは菊正によく合う。甘めに炊いてあってこの味付けもまたいい。菊正が進む。いいねえ。
にぎりはいつものように8貫を握ってもらう。最初の方に書いたが、今回のにぎりはタネとシャリのバランスがすごくよかったと思う。シャリを包み込むようにタネが一体となって口の中に入る。そして徐々に口の中に広がるうま味。うん、美味しかった。
後半の4貫もどれも美味しかった。
いつもながら小肌がよかった。口の中に入れたときの食感が何とも言えない。そしてその後に広がる〆た小肌のあの美味しさ・・・たまんねえぜ!
後半にはあら汁も出してもらい、温かさにほっとしながら美味しくいただいた。結果、この日は、つまみいろいろそしてにぎりのフルコースになった。
珍しくわれわれが一番最後になった。美味しいひと時・・・次回はいつ行きましょうか。
お茶を頂きながら、食べ終わった後のひと時を過ごす。あの空間にわれわれしかいないという贅沢な時間。満足以外の何がありましょう。
実は、お土産でかんぴょう巻きをお願いして、自宅に戻り、今日食べたものを思い出し、余韻を楽しみながら頂いたのだった。
次回は、春の気配がそこここに感じられる頃になろうか。
ごちそうさまでした。