8月以来の喜寿司さん・・・ちょっと間が空いてしまった。
以前は当日に電話入れればカウンターが予約できたのだが、最近はそれが難しい。この日もお昼過ぎに電話を入れたら、「早い時間ならご用意できます」ということでほぼ開店と同時にお邪魔した。席は花前という真ん中の席。
すでに先客がおり、召し上がっていたので、自分も早速とエビスの小瓶をお願いする。この日のお通しは旬の味、生湯葉だ。
続いてはお刺身の盛り合わせ。戻り鰹、真鯛、白身(魚の種類忘れた)、鮑、さいまき海老、鯵の6点盛。真鯛は取れたて熟成前、ヒラメは熟成後の刺身。この2品、味が全く違う。どちらも美味しいが、熟成後の濃厚な旨みはなんとも言えない。
さらに生牡蠣もいただく。喜寿司さんの生牡蠣は小ぶりだ。これがまた味は濃厚で美味しい。今回は、大分だったかの牡蠣ということだったと思う(違っているかも)。牡蠣の生産者もいろいろ工夫していて最近は1年中食べられるようになっているとのこと。
さて、ここからは焼き物になる。焼き上がるまでのつなぎで出してくれたのが、粗を甘くたいた一品。刺身を食べているあたりから菊正宗になっていたが、これが日本酒によく合う。画面上に写るのは、生姜なのだが、これがまた美味しい。
そして本日つまみの最後は縞鯵のお頭をじっくり焼いた一品。この縞鯵、魚河岸で1週間、喜寿司さんにきてから1週間の計2週間熟成させたものだそうだ。縞鯵は魚屋にいけば売っているが、ここまで熟成させた魚はそうそう手に入るまい。そのお頭を頂いた。
代替わりしてからいろいろ工夫しているのが垣間見える。伝統の味を守りつつ、新しいことに挑戦しているのがいい。来るのが楽しくなる。ほれ、この通り、目玉まで全て綺麗に頂いた。一番上に載っているのは、縞鯵の縞鯵というカマの近くにある骨。
さて、にぎりに入る前に箸休めのべったら漬け。わさびが添えてある。冬といったらべったら漬け、これが美味しい。
さあ、いよいよにぎりです。この日頂いたのは全部で9貫。かじきのお腹の部分(多分)、赤身(大間)、烏賊、縞鯵(2週間熟成、たまらん!)、ホタテ、中トロ、小肌、雲丹、穴子の以上9貫。
雲丹は珍しくアメリカ産とのこと。色はムラサキだったが、濃厚さはバフンかと思ったのだが、ムラサキ雲丹だとのことだがそこはいろいろらしい。本日の穴子は少ししっかりしていたのがいつもとちょいと違った。
お椀がまた美味しいのだ。
そして〆に頂いたのが、定番の干瓢巻き(サビ入り)だ。この干瓢の味付けも濃厚で甘辛く炊いてあってお気に入り。最後にどうしても食べたくなる。
今回は1時間半少々でささっと美味しい旬の味を堪能させてもらった。時間をかけてゆっくり食べるのもいいが、たまにはささっと食べるのもいい。
濃密な美味しいひとときでした。
ごちそうさまでした。