日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

2度目のパラダイム転換

パラダイム転換と言われるようになるような大きなその業界の変化はそうあるものではない。しかし、通信の世界はそれが例外かもしれない。

  1. 85年の競争の導入、電電公社の民営化(競争の時代)
  2. 95年のインターネットや携帯電話の爆発的な普及(相互接続の時代)
  3. 05年のWeb2.0の広まり(オープン利用の時代)

特に、最近のWeb2.0というパラダイム転換を我々はどれだけ理解しているのか・・・

  • インフラの部分ではもう相互接続の時代ではないということ
  • 利用の部分では情報は使ってもらって価値が出るということ

オープンソースの時代が始まってからこの2つの視点が非常に重要になっているのではなかろうか。そういう点では1から2への時代の変化より、2から3への変化の方がより根本的であり、革新的になる。

パソコンは成長するにつれ、CPUのインテル、OSのマイクロソフトとそのビックプレイヤが出現してきた。それがネット化されることにより、Webを生み出し、そこにGoogleという新たなビックプレイヤを生み出している。

このとき、通信の側では何が起こっているのか?・・・パソコンでのインテルマイクロソフトGoogleのようなプレイヤが通信の世界から出てくるのか(Googleがもしかしたら通信の世界の最初の代表企業かもしれない)?

通信インフラの部分からその利用レイヤの部分まで含めて、通信産業がどのように変化していくのか、ここ2,3年は目が離せない・・・特にWeb2.0と言われるサービスを提供する若い企業がどのように評価されるのか、注目されるところ。

ネットを積極的に利用しようとする企業は増えてきているが、パラダイム転換の2点目・・・「情報は使ってもらって何ぼ」という点がどれだけ理解されて利用されるかが今後の注目点だろう。

そこが理解されないと、国内のWeb2.0 の時代は中途半端なものに終わる可能性が高い。

一方でNTTやKDDIソフトバンクなど通信産業の大手がどのように自らを変革していくか?・・・ここも目が離せない。

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