日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

高嶋君のコメントへのリプライ

あけおめ、ごぶさた、長いコメントありがとう。

以下、コメントに対してのリプライです。

2010年の電気通信を振り返ると、いろいろと停滞だったかな、という気もしています。例えば光の道構想。これは果たしてビジョンなのか、というと良く分
からないところがありますよね。総務大臣も途中で変わったということもあるし。相変わらずのNTT問題か?この問題を何十年引きずればいいのか、という感
じでしょうか。

ネットワークの部分では停滞してしまったかもしれません。光の道構想はかなりの部分、NTT問題になってしまったために、有意義な議論はほとんど何もなかった。NTTの経営形態に関する問題はNTTグループが疲弊するまで引きずられるでしょう。一方で議論しなければならない論点が十分に議論されずにいたずらに時間だけが過ぎる。そうしないためにはどうしたらいいか・・・簡単だけど、難しい問題だと思います。幻想から目を覚ませって感じかな。

移動通信はLTEがその名の通りLong term
evolutionして欲しい(3Gの二の舞を演じない)と祈るばかりでしょうか。世代交代の成功を国内市場だけで見てもしょうがない、という状況になっ
てきてますよね。この傾向は2008年頃から意識されてきたと思いますが、2010はいよいよ後が無くなってきたという感じでしょうか。

ガラパゴス化しないようにということでしょうか。ポイントはユーザーの視点で自分らの製品・サービスを考えられるかというところでしょうか・・・ということはつまり今までの製品・サービス開発にはユーザーの視点というより、企業というか開発者の視点の方が重視されていたということです。そこを変えられるのか・・・これも難しい。

そう考えると、技術進歩と国内・国外、人口(市場規模)の3つを同時に捉えるような理屈が必要かという気もします。

なるほどねえ。技術進歩、グローバル化、経済成長と言い換えてもいいですか?個別の議論というよりもそれを総合して見た時、どのような分析ができるか・・・今までの内生的経済成長論とは異なるものが必要?

電気通信以外に電気事業でも似た状況があると思います。電力自由化が第3次で実質打ち止めになったわけですが、その後緑の分権改革(やはり原口構想だ)で
違う方向に動きつつあるわけですが、この動きを説明しつくす理論というのが必要だなあ、と考えています。要素要素のブロックはそれぞれ説明がつくのです
が、全部合わせると難しい。

「この動きを説明しつくす理論」というのは・・・道州制とかコンパクトシティとかスマートグリットとか環境問題とかを統一的に説明する理論ということですか?ピースミールエンジニアリングとは逆の発想をするということですか?

電力の世界は門外漢なのですが、外から見ているとやはり自由化が進まないところが痛いですね。スマートグリッドの議論でも電力会社は囲い込みしか考えてないようだし、いろいろ競争してサービス提供すると面白いことができそうなのに。地方自治は、これまで国からの指導?で動いてきた人たちにいきなり自分で考えて動きなさいって言ったって、そりゃ無理だろうと思います・・・ピントはずれなコメントでしたらご容赦を。

そういえば、大量データに関しては、私は次のように考えています。これをそのまま使ってしまうと、統計処理した後でも膨大な情報量が残ってしまい、あまり
うれしくないことになります。ということは、多少データを間引いて考えても良いということになります。ということは、リサンプリングが重要になるのではな
いかと。スケールをそのままにリサンプリングする手法がブートストラップですが、ではマルチスケールで考えるとどうなのか。今年はこの問題を考えることに
なりそうです。

「統計処理した後でも膨大な情報量が残ってしまい」というのは具体的にはどのような状況ですか?具体的に思い浮かばないです。モデルが複雑になり過ぎる・・・モデルのパラメータが多すぎて使い物にならないということ?

大量データをそのまま使うにしろ、りサンプリングするにしろ、どのように問題設定し、どのような分析方法を取るかという点で、今までより分析者に選択の余地は広がるということで、結構楽観的に考えているけど、だめですかねえ。ブートストラップ法・・・僕もかじってみます。

ところで大量データの時代に、最尤法とかベイズ統計とかって(漠然としたいい方ですが)どうなんでしょう?

リプライになってませんな。

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