日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

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【北京オリンピック】口パク少女に罪はない

北京オリンピックの開会式で歌を歌った少女が実は口パクだったということで、非難されているようだ(・・・そういえば、日本のアイドルにも口パクで売り出しているグループがあったっけ)。

今回の開会式では、この他にも開会式で会場に向けて足跡の花火があがる映像が映し出されたがこれもCGだったそうだ。こちらは実際に上げられてはいたけど、航空管制の制約で実際にはヘリコプタを飛ばせなかったためCGにしたらしい。

おそらく視聴者の感覚としては、騙されたと感じた人がいるのも当然だと思う。実際、僕もそのうちの一人。

しかし、よくよく考えてみるとそんなに目くじら立てることでもないような気がしてくる。ITの発達によって可能になった事、各パーツ(音声や映像、さらにそれらについても)がモジュール化され、組み合わせが自由になった時、演出側としては組み合わせで最高のものを見せたいと思うのは当然のことではないか。

これからはこういうことがもっと頻繁にいたるところで起こるだろう。使い方によっては、放送やネットで流れる映像、音声など何が真実なのかということが問題になることになるだろうけど、これは今後のIT社会への脱皮を考えた時、避けて通れない道なのではないかと思う。

これからはこういうことがいろいろなところで出てくる。そして社会のマクロからミクロのさまざまな側面で議論を巻き起こす事になるだろう。今回の件は、こういう時代になったのだということを視聴者が認知するきっかけを作ったというところか。

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