日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

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人形町グルメ:天ぷら「中山」

夕べは、恵美さんが前の晩から帰ってきていたので、念願の天ぷら「中山」に行ってきました。

6時と比較的早い時間に行った為、店には先客が一人いただけですた。

さて、われわれは早々にビール(スーパードライ)を頼みお通しに出た塩辛をつまみながら喉を潤しました。その後に空豆を頼んで「初物は東を向いて食べないといけない」などと恵美さんの講釈を聞きながら一息ついて今日も終わったことにほっとしてしばらくは取り留めのない会話をしていました。

そしておもむろに・・・

僕「親父さん、天ぷら、お任せで揚げてくれますか」
親父さん「いやいや折角きたんですから、お好きなものを注文してください」といって鉛筆と注文用の小さな紙切れを渡してくれました。

その紙切れには、天ぷらのメニューが載っていて、食べたいものに「正」の字を入れて、頼むようになっています。

へへ、当然端からいきました。海老、穴子、メゴチ、キス、なす、はす、いも、そしてかき揚げ。

僕「お願いします」
親父さん「じゃあ、少しずつあげますから」

最初に出てきたのが、穴子となす等の野菜。穴子はかりっとふんわりでもう美味しいことこの上なしでした。そして野菜天。あっという間に平らげて次を待ちます。

その間にビールもなくなり、お酒を頂きました。お酒は加茂鶴の本醸造からくちです。それを燗を付けてもらっていただきました。

親父さん「もうたべちゃった。じゃあ次ぎあげますね」
僕「お願いします」

次に出てきたのは、海老、キス、メゴチ、そして残りの野菜たち。最後にかき揚げ。かき揚げが美味しかったです。ここにはお昼もよく来るのだけれど、やっぱりお昼のかき揚げとはちょっと違います。三つ葉、小エビ、小柱が入っていてさっくりあがっています。

もう美味しいので端からぱくついてあっという間にお皿は空っぽ。天ぷらは冷める前に食べるのが美味しい食べ方だそうで、それを実行したわけですね。まあ、美味しいからそらあっと言う間になくなります。

しばらく親父さんや女将さんと談笑した後、お調子も3本目になっていましたが、かき揚げと穴子をもう一度食べたくなり再度注文。

僕「親父さん、ちょっと・・・かき揚げと穴子もう一回お願いします」
親父さん「じゃあ、穴子は一本揚げがいいでしょう。タレに付けて食べるやつ」
僕「・・・」最初何を言われているのか分からなかったです。
親父さん「お昼の穴子丼のタレを付けてわさびで食べると、またこれが結構いけるんですよ」
僕「ああ、なるほど、是非お願いします」

程なくして、かき揚げと穴子が出てきてあっという間にたいらべて、後は人形町とか浜町の昔話やら今はやりの韓流ドラマの話をしながら、最後にお茶をもらって、ご馳走様でした。

帰り際には、みんなで表まで送りに出てきてもらって、恐縮でした。人形町のお店のよさはこの家族的な雰囲気にあるんですよね。心が休まる街なんですね。ここは。

そう言えば、僕より後から来たお客さんは、天ぷらの前に白子ポンズとか刺し盛とか食べていましたが、それがまた美味しそうだったです。今度行った時は、まずお刺身を頼んで、それから天ぷらを食べようと二人で話しながら帰ってきたのでした。

場所は現在人形町再開発をしている近くです。人形町通りから一本入って、鮒中さんの前の道をずーっと行くと看板が出ています。狭い間口ですから、看板を見落とすと通り過ぎてしまいますので、ご注意を。

夕べは二人で8000円とちょっとでした。ご馳走様でした。