無性に食べたくなる時がある・・・天丼と言えば、僕にとっては人形町の天ぷら中山の天丼だ。昨年は、外出自粛などで人形町からサラリーマンの影が少なくなった時に結構お邪魔した。
その後、お客さんたちが戻ってきて、また行列ができるようになり、ちょっと遠ざかってしまったが、今年初めて行ってきた。今も緊急事態宣言発令中だが、程よい行列が続く店の前。ただ、昔の最盛期の時を比べると程度はしれている・・・ということで行列が短くなった頃を狙っていくわけだ。
今回も店前で待っている人は1人だけだった。チャンス!とばかりに並ぶ。5分と待たずに店内へ。注文はもちろん天丼。お店の中に元気な声が響く、「天丼、一つ!」「天丼、一つね、あいよぉ〜」ってな具合だ。
そしてお茶、お手拭き、漬物が出てきて、その後、しじみ汁が供されると、天丼が間もなく登場するよという合図。そして「お待ち遠さま」とカウンター越しに渡される・・・蓋が持ち上がった丼。
蓋が持ち上がり気味なのは、多めのご飯に揚げたての天ぷらが丼汁に潜らされて盛られているから。この蓋が軽く持ち上がっている姿を見ただけで、空腹感が増す。待ってましたとばかり、蓋を取ってご対面。いつもと同じ、海老天や野菜、穴子天などが載せられた天丼が美味しそうな香りとともに視界に入ってくる。
天ぷらを少し避けながら、やはりまずは海老天からいただき、ご飯を頬張る。ご飯には丼汁が染み込んでこれだけで食べられる感じ。美味しい。プリプリの海老天、キス天、そして結構美味しいのがにんじんのかき揚げ・・・これが美味しい。その他、ししとうがある。
穴子天は、後半のお楽しみということで、少し避けながらご飯をいただく。ご飯はたっぷりよそられているので、これだけ食べるとかなりお腹が膨れる。それでも食べ終わった時はもう少し食べたいと思うのが毎度のことだ。
穴子天と2本目の海老天が後半の主役だ。ご飯を頬張りながら、穴子天と海老天を交互にぱくつく。ラストスパートでご飯がみるみる減っていく。そしてあっという間にフィニッシュ。満ち足りた食後感に浸りながら、お代を払い、外に出る。人出の少ない昼の人形町をゆっくり戻るのでした。
美味しいお昼のひと時をごちそうさまでした。
次回は定食をいただこう。