かつては湘南ボーイだった若者もアラカンとなれば今は昔の話。大磯を離れてかれこれ30年以上になろうか。その間もたまに実家に帰るときはお目にかかっていた大船の観音さま。大磯に実家がなくなってから10年以上になり、すっかりご無沙汰だったが、今回、久しぶりにご対面となった。
この日は、湘南方面へお出かけ。大磯までは行かなかったが某所でバーベキューにお呼ばれし、気が置けない仲間たちとのひとときを過ごした1日となった。
懐かしの大船観音は昔と変わらず色白で端正な顔立ちなのだが、これが夜ライトアップされると、幼い自分にとってはちょっと不気味な存在であったことを思い出す。
小学校上がりたての頃だったか一度だけお参りしたことがあるが、それ以外はいつも大船駅に着く東海道線の車両の窓越しに見ていた。その頃、大船観音を見るときは盆暮の時期で親の実家への帰省の車中からだった。あの頃は大船まで来るのも遠く感じ、これからまだまだあるのだと思うと暗い気持ちになったものだった。実際、吾妻線の長野原駅(現、長野原草津口駅)まで行くのだから、新幹線のない時代、それなりの時間はかかったのは事実だけどね。
そういえば、浪人時代は大船の代ゼミに通っていたのでもう少し身近な存在だったはずだが、その頃の記憶はほとんどない。大船の予備校時代の記憶といえば、ホームの駅そば大船軒(今は大船駅に大船軒の立ち食いそばはないそうだ。)の天玉そばにハマり、予備校に通う=大船軒の天玉そばを食べるだったことを思い出す。
就職してから東京に住むようになり、たまの帰省の折、今回のように車窓からぼーっと眺めてこれから大磯に行くのだなぁと大船観音=大磯の実家って頭の中はなっていた。
今回は某所でバーベキューだったわけだが、久しぶりの湘南で楽しいひとときだった。写真の肉が絶品だったのだが、これを焼ける場所はそうないので、貴重な経験だったと思う。
ご一緒した皆さん、美味しく楽しいひとときをありがとうございました。
またやりましょう。