自由が丘方面に定期的に行っていたことがある。その時、帰りの時間がちょうど森本さんの開店の時間だった。なぜ森本さんを知ることになったのか今となっては忘れてしまったが、2000年ごろ週一で通っていたことがった。
その当時は、鳥刺し、レバ刺しそしてつくね差し(冬場のみ)があり、焼き鳥の他、鴨などの野鳥もあったのではなかったか。今もあるがうなぎも結構名物の一品だったと思う。
最近、渋谷に行く回数が増え、しかも最近は夜行くので、これまでも何回か寄ろうと思い覗いてみたが、その度に満員だった。今回も無理かと思ったが、それでもと思い、覗いてみるとちょうどとまり木が空いていて、カウンターに座れた次第。いやあ、久しぶりだ。過去の記事を調べてみると、どうも2010年の6月以来らしい。店員さんの顔ぶれもほとんど入れ替わっていて、覚えているのは焼き手のおじさん・・・当時はお兄さんって感じだったが、今はすっかりおじさん・・・お互い様!って感じ。
久しぶりなもんだから、頼み方も忘れてしまって、とりあえずビールを注文。そして主役の焼き鳥は、つくね(名物)、ひな皮、ボンゴ、血きも、もも肉、なんこつの6本。もっと頼んでもよかったが、久しぶりだったので少々遠慮気味に頼んだ。
待つことしばし・・・その間、店内を見渡したが、店自体は多分変わっていないと思う。メニューでは刺身がまったく無くなっていた。その他も若干さみしくなっているように思えた。
そして待ってました。まず出てきたのが、血きもとつくね。
この大ぶりの血きも。タレ味で食べる。いい感じの火の通り具合・・・柔らかくて美味しい。レバーの独特の甘みが何ともたまらない一品だ。
そしてつくね。つくねは森本さんの名物でお土産に持って帰る人もいる。自分も昔、何回か持って帰った。ゆずの香りが効いていてあっさりしているが、それでいていい感じの濃さもある。森本さんに行ったらぜひ食べたい。
飲み物は、迷った末、今回はレモンサワーに。少々脂っこい焼き鳥には、サワーのすっきりさがよく似合う。
そしてもも肉。十分にボリュームがあり、肉汁と一緒に旨味がじわっと出てくる。食べ応えのある1本。これでレモンサワーをお替りできてしまいそうな食べ応え。美味い!
さらに好物のなんこつ・・・ヤゲンだ。もも肉のボリュームに圧倒される感じだが、そこはなんこつなのでコリコリ感を楽しみたい。コリコリ感が美味しい。お酒が進むというもの。
そして最後に2本、右がひな皮、左がボンゴ。ひな皮はやはり柔らかい。そしてカリッとした焼き加減、それにいい塩梅の塩加減で食べられる。ボンゴは、ぼんじりと言われる部位だが、脂がじわっと染み出る噛み応え、この日、最後の1本だったが〆の1本にふさわしいおいしさだった。
10年ぶりの森本さんでした。変わらないところと変わったところ、最初に行ったころからすると20年、自分も年を取ったが、お店も時を刻んでいることを実感しながらの小一時間の渋谷の夜でした。
これからはちょいちょい渋谷に行く機会も増えそうなので、また寄らせてもらおうと思います。
美味しい焼き鳥、ごちそうさまでした。