前回訪れたのは、2019年の暮れだった。新型コロナ感染症が拡大する前だ。それ以来になる。渋谷 森本といえば、昔、1998年ごろだったか、は某大学で非常勤講師をした帰り、夕方早い時間に一杯やったものだった。
今回、たまたまその時間に渋谷にいた自分、当然、寄らせてもらった。4時から開店だったので開店間もなく縄暖簾をくぐる。店内はすでに7割方埋まっていた。自分は、入口正面のカウンターに導かれて、着席。順番に注文を聞いてくれるので、それを待つことしばし。
最初は飲み物から・・・ここではレモンサワーが定番だ。そして焼き鳥の注文・・・今回はオーソドックスに、つくね、ひな皮、ぼんじり、血肝(レバー)、軟骨、ハツ、砂肝を頼む。「30分ぐらいかかりますよ」って、言われたがそれは先刻承知なので、レモンサワーを飲みながらゆっくり待つことに。
本当に30分かかったかは定かではないが、実際、結構待った。焼き方は、歳はとったが、20数年前と変わらない。あの当時からいるのはこの方だけだなと思いながら、待っていると出てきました。最初はつくねから。
順番に丁寧に焼き上げるので時間がかかる。時間がかかる分、美味しさは保証済みだ。昔と変わらないつくねの味を噛み締めがら、これから出てくる他の串に思いを馳せる。レモンサワーが美味しい。
2本目は、砂肝。一口食べて、その鮮度の良さ、火の通し加減、歯応え、弾力、すべてが美味しかった。この日、一番美味しかったのが、この砂肝。本当に美味しかったです。
3本目はひな皮。これもじっくり焼いてあり、こんがり感とカリッとした歯応え、そして塩加減が絶妙な1本。とり皮好きとしては、際限なく、何本も食べたいがそこは我慢。
4本目、軟骨。これも定番の味。軟骨の大きさと肉のつき加減がちょうどいい感じ。軟骨と肉の食感が絶妙なハーモニーを奏でる。口の中が美味しさで満たされる。満足しながら、レモンサワーをグビリ。
そして、渋谷 森本さんといえば、この血肝。タレで食べる。この血肝、レバーの柔らかさは何とも言えない。タレの甘みとレバーの柔らかさがいい塩梅。そして大ぶりなのがいい。一口、一口味わいながら食べる。満足度が上がる。
焼き鳥も後半。ぼんじりがここで出てくる。骨っぽいところと肉の甘みの両方が味わえる。歯応えを楽しみにながら、肉の甘みを堪能する。
ラストはハツ。鮮度のいいハツなので、サクッとした歯応え。噛み締めると口の中に広がる旨味、美味しい。
サワーを飲んで待っている時間も入れて小一時間ぐらいだっただろうか。サワーを飲んで待っている時間も味の一つなのか・・・と思わせる、満足のひととき、ごちそうさまでした。
美味しい焼き鳥に大満足で店を出た。
次回はいつになるだろうか。