5月末、久しぶりに喜寿司さんに行きました(前回行ったのは2月。今回で二度目でした)。今回は、4名でカウンターにズラッと並んでいただきました。本日、カウンターの中は山岸さんと油井さんの弟さんの2名。我々は弟さんに握っていただきました。
いつもの通りまずはビールをいただきましたが、お通しはこちらでした。日本酒が欲しくなりますが、まずはビールで。
いつもの同じように、刺身等おつまみから握りまで全てお任せです。今回はお吸い物もつけていただきました。
まずはお刺身。さいまき海老、コハダ、奥はカツオ、真ん中、左はなんだったか、鯛だったかな・・・いつもの通り美味しいお刺身でした。生の刺身にも食べごろがあり、取れ立てが一番美味しい訳ではないということが分かります。
次は平貝の磯辺焼き。下の海苔で包んで食べますが、この海苔の風味と平貝の歯ごたえと、焼き加減が絶妙なのがいいんです。安井さんが焼いてくれた焼き物、今回は平貝でした。美味しかったです。
そして麦イカの肝和え。これは絶対日本酒でしょう。この時はすでに菊正宗をぬる燗で頂いていました。麦イカの柔らかさ、肝の濃厚さ、そこに日本酒が渾然一体となって旨味倍増です。
そして次は煮物。今回は鯛でした。「今日は煮物で鯛を準備していますが、どういたしましょう」と聞かれれば、それはもちろん頂きます、お願いしますと答えます。煮汁の甘さ加減が、煮魚好きにとってはたまらないです。卵もほっこりしていて美味しかった。アラの部分ですから、骨の間にある身をチューチュー吸いながら頂きます。
つまみはここまで。ここからはにぎり8貫になります。
まずはマグロ。本鮪、ちょうど食べごろの美味しいところです。さらっと感ではなくねっとり感がある、味わい深いというのはこういうことを言うのだろうというにぎり。いいです。
そして次は白身。魚の名前は忘れました。平目だったか・・・いつも食べている平目とは違って、滋味があり、味わい深い一品でした。平目だ、カレイだと言いながら説明してもらったのですが、いつものようにすっかり忘れてます。
3貫目はイカです。歯ごたえがいいですね。口の中に広がる旨味を味わいながら頂きます。
4貫目は中とろ。にぎりの美味しいところです。そしてこのネタの切り方、贅沢です。中とろの旨味を十分味わえるにぎり。酢飯とのコラボが何ともたまらないです。日本人で良かったと感じる瞬間。
そして赤貝。これから夏ですから、貝のシーズンです。赤貝も歯ごたえがいい、そしてあの独特の味、美味しいです。
6貫目は鯵。夏の魚です。鯵を見ると、大磯にいた頃を思い出します。そろそろ地引網が始まっている頃でしょうか。相模湾の味はとびっきり美味い!と、刺身や自家製にぎりで食べたものでした。昔を思い出しながらの一口。懐かしさと美味しさが渾然一体となって口の中に広がります。
そしてウニ。これはムラサキ?バフン?どちらだったでしょうか。ウニの濃厚な味に焼き海苔の風味が堪らないです。軍艦巻きを最初にやった寿司職人の方に感謝。
そしてこの日の〆は、穴子でした。ツメ、塩、醤油と味を選べますが、この日は王道のツメ。相変わらず柔らかいふっくらした穴子・・・こればっかりは喜寿司さんに出ないといただけません。
一通りいただいた後で、ではもう一品ということで、この日は初めての仲間もいたこともあり、紅白でおめでたい手綱巻きを頂きました。海老とコハダに酢飯との間におぼろを挟んで巻いてあります。いろいろな味が楽しめて美味しい一品。
お吸い物は、小さいハマグリのお吸い物でした。これもハマグリの味がしっかりして美味しかったです。アクセントの山椒がいいですね。
デザートは玉子焼き。カステラのような玉子焼き。魚のすり身などがいろいろ入り、丹念に作られた一品。美味しいですね。
以上、お久しぶりの喜寿司さんの一通りでした。大満足の2時間、気づいたら9時に近く、そろそろお店はお仕舞いの時間です。お客さんが少なくなったこの時間、なんとなくホッとした雰囲気が流れる時間でもあります。
今日も無事終わったという安堵とまた明日に向けての準備とこういう雰囲気好きです。
今回もごちそうさまでした。
次回はあまり間を空けずに行きたいと思います。