毎年、暮れになると必ず伺います。人形町の老舗のお寿司屋さん・・・喜寿司さん。
今回は、10月下旬に伺って以来ということになります。最近は以前にもまして席を取りづらくなっている喜寿司さんですが、12月に入り、年の暮れも近いということもあり、今回は3日前ぐらいに予約をしました。その時も結構席はいっぱいだった模様。ギリギリセーフって感じでした。
さて今回もいつものようにお通しと美味しい肴から始まり、にぎりまで堪能させていただきました。
お酒もいつものように、キリンビールで喉を潤し、そのあとは菊正宗のぬる燗です。このお猪口に広がる物語・・・その日の気分でいろいろに広がります。
定番の刺身の盛り合せでは、季節の魚、そう今の時期だと鰤ですね。美味しい寒ブリの季節です。それから明石の鯛、鮑、ミル貝、タコ、そして才巻海老と豪華な盛り合せ・・・美味しいものを食べると心が豊かになります。
この季節としては、これも忘れてはいけません・・・香箱ガニ。この脚の中には内子と外子、そしてバラにした身がたっぷり入っています。カニの味がたっぷり堪能できるこの殻の上の小宇宙・・・ただ黙々と食べ、味わいます。
そしてこれも季節のもの・・・鰤の血合いの照り焼き。照り焼きの感じが何とも言えません。あのお刺身にで味わったぶりを焼き物でも味わう。いろいろ味わえてうれしい限り。
そしてにぎり。ヒラメ、メカジキのおなかの部分、ぶりのおなかの部分、イカ、赤貝、そして本鮪の中トロ。どれも美味しいんですけど、やはり鮪の美味さは頭一つ出ていましょうか。
そして後半戦。コハダ、〆鯖、小柱、ウニ、煮ハマグリ、最後がアナゴときて、計12貫のにぎりでした。
最後の最後は今回、干瓢巻きをいただきましたが、干瓢の甘じょっぱく煮た加減が何とも言えず、それに合わさるワサビの風味、辛み、そして海苔のおいしさ。べったら漬けも人形町の季節の味ですし、いつもの味の玉子焼き、そして最後にデザートとして出してくれたのは、小さいおぼろの握り・・・一口でぱくりといただき、ごちそうさまでしたとなりました。
今回は、いつもの奥のカウンターではなく、入口の角の席に座らせてもらい、山岸さんに握ってもらいました。山岸さんに握ってもらうのはだいぶ久しぶりのことで、会話も久しぶりということでにぎやかに楽しませていただきました。
いつもながらの喜寿司さんの入り口・・・老舗らしく歴史を感じます。
こういうお店で美味しいお寿司が食べられるのは、この上もなく幸せです。
ごちそうさまでした。