2020年の年の暮れ、そして2021年のお正月、すごく久しぶりに東京で過ごす。例年なら、28日に東京を離れるが、今年は30日、喜寿司さんの最終日のお昼にお邪魔した。
今回は、最初からにぎりでお願いする。これはおそらく初めてのことではなかろうか。飲み物は、いつものようにキリンビールをお願いしてから、菊正宗のぬる燗を2本ほどいただいて、最後はお茶で締める。お通しは、ゆばだった。
そしてにぎり。今回も美味しくいただいたのは言うまでもない。平目、赤身、鯛、鰤、小肌、中トロといただく。今回は、つまみなしなので、美味しいにぎりがテンポよく出てくる。刺身や焼き物などのつまみを食べながら最後ににぎりをつまむのもいいが、こういうのがまたいい。
さて、にぎりの続き。墨イカ、赤貝、しめ鯖、車海老、バフンウニ、そして煮上がったばかりの穴子を詰めでいただく。ここまでで12貫、それなりにお腹が満たされてくるがまだまだ食べられるということで、煮蛤、手綱巻き(後述)、玉子焼き、干瓢巻きといただいて本日はごちそうさまでした。満足、満足。
手綱巻きはこちら。小肌と海老とおぼろでできている伝統の一品。おぼろの甘み、小肌の旨みと酸味、海老の旨味が渾然一体となって味わえる美味しいお寿司だ。手綱になっているので、小肌の多い部分、海老の多い部分で味わいが異なる。二人で3つづついただくが、3種類の味が味わえるということだ。美味しい。
今回は、にぎりを最初からいろいろいただき、伝統の味を堪能させていただいた。
2021年も変わらずによろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
そして実はこの日の目的の本命はこちらだったかもしれないというお年取りと新年のお節用にお願いした3点セット。伊達巻、だし巻き玉子、そしてイカの塩辛。我が家では年末年始の料理にこれは欠かせない。
今回も年の暮れから正月と堪能させていただいた。
いつも安定の味をありがとうございます。そしてその喜寿司さんの伝統の味の今をまとめた書籍が刊行されたとのこと。
1年間かけて取材しているとのこと。喜寿司さんのいろいろなネタについて書かれている。喜寿司の皆さんも出ています。今の喜寿司を堪能したい方はぜひ読まれてから行かれると良いかと。おすすめの1冊です。