自粛要請解除後、人形町の街も徐々に以前の状況に戻りつつある今日この頃、喜寿司さんもお昼を再開していたことは知っていたので、夜も再開したかなと思い、今回、お邪魔することにしました。
お店に行ってから、お客さんたちの会話を聞いて気づいたのですが、夜の本格的な再開は7月に入ってからだった模様・・・ということは、その最初の週末、土曜日にお邪魔したことになり、どうりで店内が混んでいて活気があるわけでだと思ったり。
我々はいつものようにカウンターの1番の奥の端に座らせてもらい、まずはビールから。キリンビールの中瓶をいただきました。エミさんは、本日、鍼治療だったので、アルコールは最初の1杯だけ。自分はその後、菊正宗をぬる燗でちびりちびりといただき、つまみやにぎりを美味しくいただいた次第です。
お刺身は、奥から、カツオ、タコ、ホタテ、とり貝、さいまき海老、その海老の影に隠れているのがマコガレイだったか。
いつもながらカツオの食べごろの独特の食感には唸らされる。こういうカツオはここでしか味わったことがないなあと思いながらいただく。タコも適度な歯ごたえとタコ!っていう味が口の中に広がる。そしてホタテにとり貝、美味しいねえ。マコガレイもいい感じ。さいまき海老も海老の旨味がして美味しかった。
焼き物が出てくるまでのつなぎで出てきたのが、しまあじの頭をじっくり焼いたもの。スダチを絞りかけ、美味しくいただく。
そして予想もしていなかった、毛蟹。しかも噴火湾の美味しい毛蟹。今が旬の毛蟹。10分以上、ひたすら無言で蟹の身を脚からほじり出して蟹酢につけて食べた、食べた。美味しかった。
にぎり。この日のにぎりは前半の4貫が、赤身、しまあじ、イカ、中トロ。どれも文句なし。食べごろに熟成された切り身を握ってくれる。美味しく炊かれた酢飯の感じもいい。ねたと酢飯が絶妙に口の中で絡み合い、美味しさが最大になる。そして胃袋の中へと落ちていく。
後半の4貫は、赤貝、鯵、うに、穴子。これも全て美味しかった。強いて言えば、今日の穴子はふっくらかんが少し弱かったかというところだ。やっぱり喜寿司さんの穴子は、これ以上は柔らかくできないってくらいフワッと煮上げてあるのが美味しいと思う。次回に期待しよう。
昔はこの後、2、3貫追加したり、印籠詰や手綱巻きを頼んだ利したものだが、最近はすっかり少食になり、寛平まきをお土産に1人前巻いてもらった。
これは、その日のうちに食べるのではなく、一晩、大切に寝かせて、寛平の味が酢飯にようく馴染ませていただく。
これが美味しいのだ。
今回も満足満足の喜寿司さんでした。
ごちそうさまでした。
また次回を楽しみにしています*1。
*1:そう言えば、安井くんがにぎるようになっていた。彼は我々が行き始めた頃すでに修行の身でいたが、その彼も握るようになったかと、時間が経ったことを感じずにはいられなかった。