炭が赤々と起きている上で新鮮なモツが焼かれる。その横では煮込みの鍋がぐつぐつと・・・これは真冬でも真夏でもこの風景は変わらない・・・当たり前だが。
この炭や煮込みの近くは真冬でも真夏でもささもとファンにとって特等席だ。冬は背中を冷たい風に吹かれながら、モツを喰らい焼酎を飲む。これから本格化する夏は夏で、汗をダラダラ流しながら、アツアツのモツ煮込みやもつ焼きにかぶりつく。
・・・と書いてくると、その暑い場所か、煮込みあるいはもつ焼きの写真が出てくると思うかもしれないが、今回は刺しの写真。実は、ささもとで写真を撮るのはなかなか難しい。これまでも煮込みや刺しの写真は載せたことがあるし、今日もそれなのだが、焼きの写真がない。それは焼きを食べる頃には焼酎で酔っ払っていることもあり、写真を撮るより食い気が勝ってしまうからなのだ。
写真の刺しの盛り合わせはささもとの名物。刺身といっても上に映っている赤みが生である以外は湯通ししてある、当然だが。新鮮なモツを丁寧に処理して、美味しく食べさせてくれる。赤身、ガツ、テッポー、センマイ、コブクロ、コブカタがこの日の一人前。もちろん1種類ずつでも頼める。美味しい串たちだ。
普通は、最初に煮込み、そして刺身、これを食べてから、仕上げのもつ焼きを頂く。もつ焼きも極端な言い方をすれば、隠れメニュー無限大・・・色々ある。隠れメニューは言い方を変えれば常連さん用のものだから、一見さんやそれに毛の生えたような人が注文しても出てこないことがままある。それに文句言っても、野暮というもの。食べたければ常連になれ・・・ということだろう。
おっと話を戻そう。これからの季節、暑く蒸す中を、煮込み鍋や焼き台の前の席で汗をだらだら流しながら、あれくれ、これくれとわがまま言いつつ(当然常連だけに許された特権だ)、モツを食らう・・・これぞ夏の風流というもの。う〜ん、食べたくなってきた。