日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

地道な努力

地道な努力が将来、役に立つ。

仕事は時間の制約があるから、見通しの立ったところで思考を止めてしまうことが間々ある。

「今回のスケジュールと予算ではここまで」ってね。

でもそれはあまりいいことではないだろう。

地道にとことん追いかけ、考え抜いて結論を得るということも必要だと思う。

それから分析と取りまとめは違う。クライアントの分かりやすいように取りまとめるのは大切だけど、分析がないのが多い。

分析、すなわちある意味で将来を見通すこと。あるいはシミュレーションを行うことといった方がいいか。次の一手を考えることだろうと思う。

分析をするためには、それを行うためのフレームが必要だ。分析フレームはアプローチの方法によって、いろいろある。それは学問の分野が多いのと同じ。

ただ、社会科学系の研究所(特に市場調査、マーケティングを専門とする場合)では、最低限、ミクロ経済学の知識を持ち、それを基礎としてマーケティングなどを研究し、自分の分析フレームとするのがよいのではないかと思う。

理由はマーケティングにおいて、価格や所得等経済変数は重要な分析対象であるから、それを分析するには当然ミクロ経済学の知識が必要だろう。さらに最近の経済学が経済主体のインセンティブ構造を明らかにすることを主眼としていることからしても、そのアプローチが有用であろうことは容易に想像がつく。

だから、極端に言ってしまえば、社会的事象を分析研究する上でミクロ経済学やインセンティブの経済学の知識は必須となりつつあるといえるだろう。

こういうフレームを持つことで、自分のアウトプットの質が飛躍的に向上することになる・・・だけど、なかなかそこを突き詰めて研究することができないというのが実情だろう。

今、何をしなければならないかをもう一度考え直す時期だと思う。