日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

CIAJ創立75周年記念パーティー・・・久しぶりの開催で参加者の熱気が伝わってきた

新型コロナ前は、例年、年次総会後の懇親会が行われていた。今回は、新型コロナが落ち着き、4年ぶりの開催となったが、それが75周年と重なり、単なる懇親会ではなく、設立75周年記念パーティーとして開催された。

Supporting domestic and international networks from the hardware side

国内外のネットワークをハード面から支えてきた

場所は、日本橋蛎殻町のロイヤルパーク。3階の大広間ロイヤルホールで行われた。過去の懇親会も参加し雰囲気は知っていたが、今回は多くの人が久しぶりのパーティーに集い、会場はいつにも増して熱気に包まれているように感じた(これからリスタートだ!って感じ)。来賓も大勢来られ、総務省経済産業省の両副大臣のスピーチなどが淡々と進む。

Dr. Morikawa giving a greeting

挨拶をする森川先生

パーティー前の総会で、会長の選出が行われ、昨年度に引き続き、東大教授の森川先生にお願いすることになった旨が会場に知らされ、会長としての森川先生の挨拶があった。森川先生が会長であるということで、アカデミアとの関係ももっと密になっていいのではないかと考えるのは自然だろう。実際、昨年度すでに新しい試みとして、若手による「未来をつくるネットワークを考える会」も立ち上げられているとのことなので、今後はさらに中堅若手の社員と中高大の学生との垣根を超えた産学交流(個別企業のインターン制度のではなく、CIAJが行う拡張版というイメージか)があってもいいのではないか。以前、CEATECに中高生を呼ぼうという記事を書いたことがあったが、それをさらに進めて、現役の開発者と中高大の若い人たちとの交流があったらいいなと思った。

mnoguti.hatenablog.com

今の情報通信産業は、ネットワークからコンテンツまでできることはいろいろありそうなことは誰でも感じるところだろう。だから多様な人の発想が必要で、発想の多様性やその量的な厚さはやはり関係者が多い方がいいのと、これまでの経験がない新鮮な感性を持った人がポイントではないかと思う。だから若い人たちややる気のある人、興味、関心のある人に少しでも関係してもらえるといいのではないか。森川先生が会長をやられている間に、発想を醸成し、実現の糸口を見つけられるようなプラットフォーム機能という役割を果たし、それを存在意義とするというのも面白いのではないか*1

電電公社と共に国内外のネットワークの構築に貢献してきたCIAJは環境変化の中で、産官学のステークホルダーに対し新たな役割を果たしていくための第一歩が今回の75周年記念パーティーなのだろうと、そしてこの集まってくれた会員企業等に対し、何を持って貢献すべきなのか。繰り返しになるが、色々な人、特にやる気のあるいろいろな考えを持った人たちが、学生から企業人まで集って自分たちの考えをぶつけ合い、将来のネットワークを構想する場所が提供できると面白いのではないか。技術的な困難はもちろん制度や慣習上の困難があったとしてもそれを乗り越えるパワーが生まれてくるような場ができると面白い。


www.youtube.com

その一つの機会を提供してくれるのが、NTTのIOWN構想だろう。これからサービス化が本格化し社会実装のフェーズに入る。新しい技術が出、それらの技術が融合し、新しいサービスや端末が出てくる時代、これまでにない発想が必要とされる。それにはいろいろな立場の人の交流が必要だろう。そうしたとき、CIAJの存在意義(今流に言うとパーパスということになろうか)はこれまで以上に重くなると思うのは私だけだろうか。

businessnetwork.jp

これからのCIAJの活動が国内のDX推進や世界へ向けてDXの先進国として再度浮上する際の鍵を握ることになる。

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*1:CIAJの会長メッセージにもそのようなことが書いてある。

www.ciaj.or.jp

トリップ・ミックル著『アフター・スティーブー3兆ドル企業を支えた不揃いの林檎たちー』:Appleの将来と経営と開発のバランスをとることの難しさを考えさせられる一冊

表紙カバーの外の部分、ジョブズが復帰して以降のAppleの主な出来事が時系列で整理されている。以下はそれを書き出したものだ。

  • 1976年 ジョブズとウォズニアックにより創業
  • 1997年 ジョブズが復帰
  • 1998年 カラフルなiMac発売で業績復活
  • 2001年 iPod発売
  • 2007年 iPhone発売
  • 2010年 iPad発売
  • 2011年 ジョブズ死去、クックCEO就任
  • 2014年 中国最大キャリアでiPhone発売、売上激増
  • 2015年 Apple Watch発売。Apple Musicサービス開始
  • 2016年 犯罪者のiPhoneロック解除問題で当局と争う。バフェットによる株式大量取得、株価高騰
  • 2017年 ステーブ・ジョブズ・シアター、オープン。10周年記念iPhone X発売
  • 2018年 全製品をトランプの対中国関税リストから回避。時価総額1兆ドル突破
  • 2019年 新本社アップル・パーク、グランドオープン
  • 2020年 時価総額2兆ドル突破
  • 2021年 アプリ配信の反トラスト裁判に勝訴
  • 2022年 時価総額3兆ドル突破

見て明らかなように、ジョブズが復帰してから10年ほどで、iMac(書かれていないがMac Book)、iPodiPhoneiPadと主力製品が立て続けにリリースされている。そして、その製品群を上手くビジネスすることによって3兆ドル企業にまで上り詰めたことが分かる。本書は、CEOクックとデザインの責任者CDOであったジョナサン・アイブを中心に、この後の経営上の難題や主力製品の開発における苦闘の様子を時間軸に沿ってまとめたものだ。

Will Apple continue to be Apple?

これからもAppleは、Appleでいられるのか?

それは、2人の周りにいた、書名の副題にもなっている不揃いの林檎たちの物語でもあり、ジョブズ亡き後のAppleがどういう状況であったかが分かる物語になっている。表紙のリンゴの写真は、その状況を見事に表している。

本書は、比較的短い23の章とプロローグ、エピローグからなる。そして詳細な注がつく。注にはインタビュー情報の出所などが明記され、Appleという秘密主義の企業についてその情報の確からしさを確認できるようにしてある。さらに最初に何枚かの象徴的な写真が掲載されている。

  • プロローグ
  • 1 ワン・モア・シング
  • 2 芸術家
  • 3 業務執行人
  • 4 必要な男
  • 5 強固な決意
  • 6 はかないアイデア
  • 7 可能性
  • 8 イノベーションを起こせない
  • 9 クラウン
  • 10 商談
  • 11 華麗なるデビュー
  • 12 プライド
  • 13 流行遅れ
  • 14 フューズー融合
  • 15 金庫番たち
  • 16 セキュリティ
  • 17 ハワイの日々
  • 18 煙
  • 19 50歳のジョニー
  • 20 政権交代
  • 21 機能不全
  • 22 10億のポケット
  • 23 イエスタデイ
  • エピローグ

Appleは、ものづくりの会社であることはよく指摘されることだ。そのものづくりにおいてデザインを重視したことでiPhone等が生み出されてきたことも知られている。そして本書を読むと、それを再確認できるとともに、ハードからソフト、サービスに軸足を広げようとした時、そのAppleAppleたらしめていたもの(それが表紙の写真の軸として表してあるものであり、ジョブズの考えであろうことは容易に想像がつく)がどうなるのかが今後のAppleという会社を方向づけるであろうし、今がその分岐点なのではないかと考えずにはいられない。

その分岐点での大切な鍵は、クックの存在よりアイブの存在になるだろうということを本書では暗に言おうとしているのではないか。

経営者としてのクックは、中国という豊富な労働力と巨大市場を手にいれ、その他、セキュリティ面でのAppleとしての立ち位置を明確し、サービス面でも徐々に活路を見出している。クックはCEOとして株主の期待に応えるため業績第一に考え、行動している。巨大企業に変貌したAppleが見ている先は、株主第一になってしまっているのか?経営を急ぎすぎているように見えるクックはどこでそれを修正するのか、あるいはこのまま突っ走るのか。

一方、アイブは、本社の新社屋の完成とApple Watchを世に送り出すことで貢献した。ただし、アイブは、開発と経営の両方の役割を担うことが負担となり、その後行き詰まり気味で、2019年にAppleを去っている。アイブの他にも古くからAppleを支えてきた多くの人たちが去っていることが本書に散りばめて書かれている。

Appleはもう昔のAppleではない。AppleAppleとしてのArt×Techの交点でこれからも製品やサービスを世に送り出すことができるのであろうか。そのためにはジョナサン・アイブというデザイナーはなくてはならないのではないか。外に出てしまったとはいえ、Appleとの関係を続けていくと言っているアイブのコミットがどうなるか。今後のAppleの行く末を考えるとき大きなポイントになるのではないかと思う。

とりあえず、製品やサービス面がどう展開するのか、6月のWWDCに注目したい。

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ChatGPT4は避けて通れぬ道、使い込んで社会実装を進め、スムーズな社会的受容を実現しないと

これほど急速にここまで来るとは思わなかった。ChatGPT4がすごい。使ったことない人は体験してみるといい。というより実際に体験してみないと、それがもたらす影響は分からない。体験してみることでその影響が頭の中を駆け巡る。便利になることもあるはあるだろう。生産性を大きく高め、経済成長を可能にするというのはすぐに思い浮かぶ。一方、社会的には認められないようなことが簡単に可能になったり、自分のやってきたことが廃れてしまうのではないかという恐怖も感じるのではないか。

今回、ChatGPT4を自分で有料会員になり使い始めて、そんなことを考えている。これは便利だと思うのと同時に、頭を使わなくなる可能性が頭をよぎった。ちょっとした文章なら何回かGPTとやりとりするとそれなりのものができてしまう。そうすると簡単なレポートは、誰にでも1日に何本も書けてしまうし、報告書の類も一応のまとめぐらいの内容のものはできてしまうだろう。

The time has come for AI to replace intellectual activities in earnest.

AIが知的活動を本格的に代替する時代が来た

こういうタイミングの良さもあるのだなと思わず飛びついたが、YouTubeでそれに関係する動画がアップされていた。今月24日12時までの期間限定公開だ。これは是非見たほうがいい。

これからの我々の仕事は、多くがブルシットジョブ化し、最悪、失業してしまうことも十分ありうる。その時、やるべきことは、ブルシットジョブはさっさと辞め、ドットを打つ仕事だそうだ。ドットを打つ仕事とはどういうものか?

ブルシットジョブは、GPTができてしまうような普通の、標準的な仕事だ。ではドットとは・・・コンビニの塩辛にゆず皮や胡椒を一振りすると料亭の味にできるように、われわれの役割もそういうものがある。その役割を果たすことが、ドットを打つことだということみたいだ。だから仕事としてもそこから収入が得られるかはまた別問題なのだろう。

ドットを打つ仕事のポジションとしては、期待されていることに対し自分のしていることが直交しているようにしないといけないらしい。


www.youtube.com

この動画には、もっとさまざまなことが語られている。24日12時までの限定公開だ。ChatGPT4に関心があるひとは絶対見ておくことをおすすめする。

その他の関連動画としては、以下の2つがとりあえずあった。こちらも見るとより理解が進むのではないか。


www.youtube.com

こちらもどうぞ。


www.youtube.com

ChatGPT4は1つの技術、手段でしかない。使う方の考えでその可能性は無限に広がるし、社会を良くする方向にもその逆にも作用する。技術を巡るリテラシーが今後ますます問われることになるだろうということも頭をよぎった。

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退職して、次のステップへ進みます

2023年3月31日、退職した。1991年(H3年)4月1日に入社(研究所なので入所といった方がしっくりくるか)してから32年間のお勤めだった。我ながらよく続いたと思う。社会人として中途半端なこの自分を32年間面倒をみてくれた研究所とお世話になったみなさんに感謝。

Research (study) is for life.

研究(学問)は一生のものだから

再雇用の選択肢はあったが、あえてそれは使わなかった。それは今の組織では自分がやりたいことはほぼやり尽くしてしまったという思い*1があったからだ。

それから、60歳以降、残りの年月を考えた時、元気でいろいろなことに挑戦できるのは次の干支まで、つまり12年間*2だろうと考えると、ここでもう一度自分のやりたいことをできればやれるのがいいと考えたこともある。

Bouquet of flowers received at retirement (1)

退職でいただいた花束①

自分のやりたいこと・・・その1は、50代の10年間の最大の反省である、研究の道に再度足を踏み入れることだ。50代の10年間は振り返ってみると全く研究していない自分がいるだけだった*3。本当は集大成の研究をすべきであったと思う。そこでこれからそれに再度挑戦するということだ。自分でやりたいテーマは大体決まっている。情報通信の世界にいたので、やはり最後もその世界のテーマになる。

From now on, we will take the next step in our secret base.

これからは秘密基地で次のステップに進む

その2は、もう一度、フルマラソンでPBにチャレンジしたいということだ。自分のPBは、2014年の東京マラソンで記録した3時間32分。もう10年も前になり、その分、体力は落ちているし、最近は故障がちで満足に走れてない時も多い、今シーズンは仕事が忙しくほとんど走れていないということで、これまでの十分走れてない環境を変え、PBの更新にチャレンジしたい。これを強く意識させてくれたのは、月刊ランナーズの連載、吉田誠一さんの記事だ。彼も退職してプロランナーと勝手に宣言して、走ることに徹している。大いに刺激になっている。あそこまで徹底できなくても、自分もできる限りのことはやってPB更新にチャレンジしていきたい。

Bouquet of flowers received at retirement (2)

退職でいただいた花束②

大きくはこの2つに心機一転、再度チャレンジしたいということで、退職の道を選んだんだが、ある程度の収入は必要でそれを具体化するのが現在の目標。今は、職業訓練コースで自分の目標にあったものを探し、それを受講することで、次のビジネスの機会を作りたいと考えている。

やりたいことはあるが、収入がないというこの状況・・・これからどうなるのでしょうか。

進展があったらここに書くと思うので、お暇な方はたまには見にきてやって下さい。

皆様の今後のご活躍を祈念しております。これまでありがとうございました。

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*1:さらに、絶対矛盾的自己同一性という難しい哲学について考えていた時、生物の世界には包み包まれる関係があって、それで生物は生物として生を営み続けられると。それを会社組織に当てはめると、会社がGoing Concernとして存続するためにはやはり包み包まれる関係を維持する必要があって、それは組織の新陳代謝であり、去る者と入る者のバランスが大切であるというものだ。特に自分のように組織内である程度の地位に登ってしまったものがズルズルいるのはよくないという思いがあった。新しい時代には新しい考えに基づく、組織、仕事の仕方があるだろうから、それを考えるのは次世代の人たちであるべきで、自分ではないと。そこに自分がいると抵抗勢力になりそうでそういう自分の存在になること、それを気にしながらいなければいけないことがたまらなく嫌だったということもある。

*2:人生100年時代などと言われているが、健康寿命を考えるとどうだろう。そして70代になると、健康ではあっても、60代より格段に体力が落ちるのは目に見えている。自分の場合はさらに両親が亡くなったのが還暦後の次の干支を少し超えたぐらいだった。近親者もそういう人が多い。家系的に長生きではない。体力、気力を考えたときこの10年が自分に残された最後の10年という考えに行き着いた。

*3:マネジメントに徹することでよしとしていたということだ。そのマネジメントも研究組織を念頭にすると本当はやることはあまりないのだ。50歳になった時に最後の10年間を研究者としてどう勤めるかの目標がなかった。しっかり目標を持つことは組織でも個人でも大切だ。長期(10年ぐらい)の目標とそこからバックキャストして今やるべきことを短期の目標として設定することの大切さ。社会が安定している時代は時代に乗っていけばいいが、今はそういう時代ではない。だから組織でも個人でも長期と短期の目標を常に意識し、毎年、見直し、進めていく必要があると今更ながら気づいた。遅きに失した。

それから研究について周りに期待しすぎた。研究については利他であってはいけない。あくまでも利己であるべきだ。自分がやりたいこと、自分が必要であると見つけたこと、気づいたことを自分でやるべきだった。それを周りに期待したことがよくなかった。

たまには趣味の読書の話題など・・・ケインズ、半導体、民主主義、データ分析

最近、読んでない・・・というよりは読み終わった本がないと言う方が正確か。

自分の机の周りには読みかけの本が何冊もある。研究所の机上やその周りも読みかけの本だらけだ。読みかけの本で最も引っかかっているのがこちら。こちらは色々関連書籍なども読んだ。この本も通しで読んでいるが、まだ記事にはしていない。書けなくなってしまったのだ。

その書けなくなった原因を乗り越えるためにも再度読み、記事をまとめないといけないと考えている。この本は4月以降でもう一度取り組まなければいけない。

これとは別に最近購入したところでは以下の4冊はなるべく早く読みたいところ。

 

Recently purchased books... Keynes, semiconductors, economics of democracy, data analysis, etc.

最近、購入した本・・・ケインズ半導体、民主主義、データ分析など

今、少しずつ読みするめているということで他の書籍より一歩先をいっているのが、ジョン・メイナード・ケインズ(上、下)だ。

なぜケインズは一般理論に至ったのか・・・それを知りたくて読み始めた。まだケンブリッジ大学での日々を読んでいるところ。若い頃からのケインズはやはり違う。ハーベイロードの前提ならぬ、ケンブリッジの前提というか、ケインズもすごいが、周りもすごい。この頃のイギリスのアカデミアの世界も垣間見れて興味深い。これは読まないでいられようかという内容だ。

上下2巻の分厚い本だで、もちろん高価だがこれは買って読んでもいいと思った。こういうの元々好きだし。

さて、お次は半導体戦争。以前、「2030年半導体地政学」を読んだが、今度の「半導体戦争」は半導体の起源にまで遡り、歴史的経緯を追っている。広い視野でデジタル化の今後を考える時、やはり半導体についての理解は大切だ・・・ということで買ってみた。以前読んだ半導体地政学の記事はこちら。

mnoguti.hatenablog.com

続きましては、「民主主義の経済学」。これは全く視野に入っていなかった本だが、坂井先生が、twitterで、「政治経済の読み物としても面白いですが、因果推論の非常に分かりやすい説明が秀逸と思いました」とコメントしているのを見て、因果推論について書かれているのか!ということで購入*1

やはり頭を鍛えるには、良書を読み、そして考えるに限るが、その良書を見分けるのは自分の目利きもあるが、やはり第三者として信頼のおける専門家が読んで評価しているというのはポイントだろう。そういう書籍はなるべく手に取り読んだ方がいいと思う次第(自分の場合)。

そして今回のラストを飾るのは、「ExcelとRではじめる やさしい経済データ分析入門」だ。これは、今更ながらもう一度学び直し・・・ということではなくて、秋以降、もしかしたら・・・なので、それに備えて買ってみたというところ。

ExcelとRの両方を視野に入れて、データ分析を勉強できるようになっているところがポイントだ。まずはやはり今更ながらの学び直し(これをリスキリングというのだろうかw)で自分で読みながら、練習問題などをこなしてみようというところ。

さて、今回挙げた4冊(パラコンシステントワールドを含めれば5冊)・・・どうなりましょうか。読み終われば、このブログに読書感想文が載るはずだ。

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デジタルの時代に自分の姿を映し出す鏡・・・データの役割は変わらないがそこにある課題は大きい

昨年末、日経新聞のやさしい経済学に「デジタル時代の経済統計」というテーマで10回の連載があった。経済統計というと、身近なところでは、GDP成長率の予測や景気の話がある。国家にしろ、社会にしろ、企業にしろ、個人にしろ、その活動の活発さや豊かさを測るためにはデータが必要だ。

デジタルの時代に統計データの可能性を考えると・・・

デジタルの時代に統計データの可能性を考えると・・・

自分たち今を知るためにはデータが必要なのだ。そして今後を考えるためにもデータは必要だ。

今回の話は、そのデータの話だ。連載1回目のサブタイトルが、「『革命』と制度の危機」となっていて、これからの経済統計のあり方に対し、現状の大雑把な把握と問題提起がなされている。2回目以降の連載は注を参照*1

www.nikkei.com

この10回の連載では、従来から把握されてきた経済活動が最近の産業の変化などで捉えづらくなっているという話だ。

最近の産業の変化という点では、サービス化という点が挙げられる。それからネット上のサービスがグローバルな取引になっているだ。さらにB2Cという取引形態から、C2Cという形が容易にできるようになったことが大きい。

そのサービス化やC2C取引をどのように把握するのか、従来は事業所を基礎的な単位として、企業の流通経路をトレースすることで把握してきたが、サービス化した経済、C2C取引が容易に可能になった世界ではそれも難しい。

こういう問題は当然日本国内ばかりではない。世界各国で起こっていることだ。経済の変化に対してその状況をどのように把握していくか、世界で検討されている。

以下、いくつかの文献をリンクする。

www.gov.uk

https://www.stat.go.jp/training/2kenkyu/pdf/rn/rn007b00.pdf

OECDでも取り組まれている。

www.oecd-ilibrary.org

ESRIによる紹介。

https://www.esri.cao.go.jp/jp/esri/archive/bun/bun192/bun192d.pdf

米国でも・・・

 

 

https://www.bea.gov/sites/default/files/papers/defining-and-measuring-the-digital-economy.pdf

https://apps.bea.gov/scb/issues/2019/05-may/pdf/0519-digital-economy.pdf

こういうのもある。

https://www.oecd.org/g20/summits/buenos-aires/G20-Toolkit-for-measuring-digital-economy.pdf

今回の文献をきっかけに、今後、少しずつ整理していく予定。

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佐々木実著『宇沢弘文-新たなる資本主義の道を求めて-』:一般均衡理論を極めた研究者が次に目指した社会的共通資本の理論構築の背景

すでに「資本主義と闘った男」を読んでいた*1ので、こちらを改めて読む必要があるかと思ったが、資本主義と闘った男を再読するには時間がかかるし、理解を深めるのも大変だということで、そのエッセンスだと勝手に考えて、手にとってみた。

読んでみた結果、宇沢弘文という経済学者の思想形成の背景に対する理解が自分なりに深まったと思う。まず時代背景が大きい。生まれた頃から多感な思春期を、世界恐慌から15年戦争という死と隣り合わせの世界で生きてきたこと*2。そして終戦後の混乱期に学生時代を過ごすことになる。おそらく多くの矛盾の中で生きていくことに対する思いがあったのではないか。

These two books should be kept close at hand at all times.

この2冊は常に身近に置いておきたい

そのような中で数学から経済学、マルクス経済学から近代経済学への研究分野の変更と米国での一般均衡理論や経済成長論における貢献とそこで知る一般均衡理論の限界(≒市場メカニズムの限界、資本主義の矛盾)。それから始まるその限界を越えるための取り組み。その理論的柱になるはずであった不均衡動学と社会的共通資本の構築への挑戦とつながっていく。本書は、そのエッセンスを130頁弱という新書版に納めたものである。構成は以下の通り。

  • はじめに 「資本主義」という問い
  • 第1章 生い立ち
  • 第2章 行動科学の申し子
  • 第3章 ベトナム戦争アメリカ経済学
  • 第4章 原点としての水俣病-自然と人間の経済学へ
  • 第5章 社会的共通資本とリベラリズム
  • 終  章 SHADOWの思想

各章それぞれで気付かされることが書かれている。自分としては、昔から分からなかった、アメリカからの突然の帰国や成田空港問題との関わりの背景を再度知ることができたのは大きかった。一人の人間の生き様として、シンプルで力強さを感じる。

Uzawa has lived in social contradiction since birth.

宇沢は生まれた時から社会的矛盾の中に生きてきた

そしてリベラルアーツを重視してきたその教育の姿勢がなぜだったのかという点も本書を読んでいて改めて分かったような気がした。

「宇沢は、ケネス・アロー、レオニード・ハヴィッツとともに一般均衡理論の世界的な第一人者だった。第2章で詳しく触れたように、一般均衡モデルは、完全競争の前提のもとで、全ての市場が均衡状態にある均衡市場体系について考察する。完璧な市場原理主義の世界といえるが、その理論を極めた宇沢やアロー、ハヴィッツはむしろ、一般均衡モデルの限界を厳密に確定していくことで、経済学の新たな課題を発見していった。私的な財ではない公共財をどう扱うべきか、不確実性や規模の経済(外部経済)の存在をどう捉えるか、などと言ったテーマである。一般均衡理論を極めたからこそ、彼らは新古典派理論のウィークポイントを熟知していた。」(本書、93頁)

経済学の限界を知ることは、同時にリベラルアーツの重要性に気づくことになっただろう。この複雑な社会を解明、理解する思想として、一般均衡理論を持ってしても説明できるのは市場の内だけだ。市場の外には多彩な社会があり、そこにさまざまな課題が存在している。そういう社会の複雑さ、多様性を忘れないためにもリベラルアーツが大切だ。リベラルアーツで自分の専門外のことを知ることは、自分の小ささ、無力さを知る営みでもある*3。大学の教養課程が1、2年生にあるのもそこを学ぶためだ。

おそらく只管打坐の考え方に触れているものならば、思考の前提として、市場=社会ではなく、社会=市場+非市場と考えるということは理解しやすいのではないだろうか。これは、個人は実は、社会の中の存在として整理すれば、個人=個人+他者と考えることになる。自分の行動を考えるときは、常に影響を受ける他者を考慮に入れることが必要ということになる。その具体的な仕組みが社会的共通資本になるのではないか。

以上、経済学という世界でその限界を少しでも越えようとした試みが、不均衡動学であり、社会的共通資本の理論であったということが簡潔に書かれている。

本書と前著は市場メカニズムの持つ限界を克服しようとした1経済学者の記録となっている。そしてその取り組みは、資本主義そのものを問い直す今の世の中で、「これからの社会的共通資本」という寄付講座ができるまでになっている。

Public symposium held at the University of Tokyo: Social Common Capital for the Future

東大で実施された公開シンポジウム:これからの社会的共通資本

先日、10月10日に東大で行われたキックオフシンポジウムが開催されている。これは別途YouTubeで配信予定だとのことだった。

www.carf.e.u-tokyo.ac.jp

下の写真は、大阪大学の安田洋祐氏による社会的共通資本を私的財、公共財、クラブ財の中で分類整理したものである。これから社会的経済資本の経済的性質が明らかにされ、社会におけるその重要性が解明されていくことになる。

Organizing Social Common Capital by Yosuke Yasuda, Osaka University

大阪大学 安田洋祐氏の社会的共通資本の整理

その安田氏の論考が日経ビジネスに掲載されている。

business.nikkei.com

研究者としての宇沢弘文を描いた本書の読後感としては、研究とは・・・と思わず考えずにはいられない。そして多くの経済学を学ぶ人にとって単に経済活動を分析する手段としての経済学だけではなく、経済活動を通して人間とは何かを問う思想としての経済学を学ぶことがこれからはより大切なのではないかと思った。

自分にとってこの佐々木氏の2冊は繰り返し読み返す本となるだろう。そして本人の啓蒙書や専門書も長らく積読資産になっていたが、これから少しずつ読んでみたいと思うのだった。

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*1:

mnoguti.hatenablog.com

*2:その時期に、曹洞宗のお寺で過ごした経験があることも個人的には興味を惹かれる。道元の只管打坐という考え。これが後半に出てくる「市場は社会に埋め込まれいている」という捉え方につながる。

*3:そういう己の限界を絶えず意識することで、社会の中での自分の位置付けを考え、貢献していくことが道を誤らないためにも大切なことだと気付かされる。

深井龍之介著『歴史思考ー世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放するー』:歴史を通して全てを相対化して考えると当たり前の呪縛から解放されるという思考

深井さんとはNTTがパラコンシステント・ワールドを実現するための実験場として開設しているNatural Society Lab*1でご一緒させていただいた。その取り組みの中で深井さんを初めて知り、深井さんをより理解するために現在人気のコテンラジオ*2を聴いたのだが、これが面白い。一時期は、日がな一日聴いていたこともあったぐらいだ。これを聞いていると、深井さんご自身の話も出てくるところもあり、かなり勉強になった。

さて、本書、歴史思考は、その深井さんの初めての著書となる。深井さんが思い入れたっぷりで書かれた本であろうことが、最後を読むと分かる。

Mr. Fukai's first book ... Historical Thinking

深井さんの初めての著作・・・歴史思考

内容は、歴史上の人物を取り上げながら、物事の考え方や捉え方がいかに自分の思い込みに縛られているかを明らかにし、自分とは何かを考えさせてくれる。自分らは何をするかが大切なのではなく、自分とは、今この世に存在することだけで非常に意味があることなのだということを平易な文章で、歴史上の人物の生き様を参考にしながら理解させてくれる。

構成は、プロローグとエピローグの他に7章建てになっている。

繰り返しになるが、本書では、日頃、自分を律している価値観や自分が悩んでいる社会の有り様は歴史の流れの中で考えれば、絶対的なものではなく、時代や状況が変われば、それも変わっていくことが述べられ、我々は何をやるかの前に、存在すること、そのことだけで価値があるとし、自分の価値は今だけでは分からないことを歴史上の偉人たちの生き様を通して解説していく。

Thinking of everything in relative terms... freeing us from the spell of the norm.

全てを相対化して考えると・・・当たり前の呪縛から解き放つ

本書をパラコンシステント・ワールドとの接点でいえば、それは191ページ、「特定の価値観に距離を置くと「私」が広がる」の項だろう。ここは本書のまとめのような位置付けの中に位置している部分で、少し長くなるが、引用しておく。

教養によって特定の価値観や考え方から自由になるのが「メタ認知」なら、特定の「私」から自由になるという究極のメタ認知が「悟り」です。

メタ認知ができるようになると、特定の価値観に基づく悩みから自由になるだけではなく、異なる価値観や立場の人を理解しやすくなります。

すると、「私」の範囲が広がっていくんです。

これまでは異質だと思っていた人や集団を理解できるようになれば、「他人事」が「自分事」に変わっていきます。すべてを自分の延長線上に位置付けられるようになる、という感じでしょうか。

(中略)

だから、メタ認知によって「自分事」の範囲が広がれば、モチベーションが得やすくなる。(攻略)

他人事が自分事になり、自分事の範囲が広がる・・・まさしくSelf as Weのことではないかとこの部分を読んだ際、あっ!と思ったのは言うまでもない。Natural Society Labの活動に深井さんが呼ばれた背景が明らかになった瞬間だった。

ここでいう、「メタ認知」は、本書の最初に出てくる言葉だ。この言葉をしっかり頭に入れて読むことが本書の理解を深めるのにキーになる。

さて、「メタ認知」とは何か、これも引用しておこう。

(前略)僕らの「当たり前」が、当たり前ではないことを理解するということなんです。

僕はそれを「メタ認知」と呼んでいます。

「メタ」は超えるという意味なので、「メタ認知」は今の自分を取り巻く状況を一歩ひいて客観的に見る、といった意味です。

このメタ認知というものの見方・考え方は、調査研究を生業とするものは当然、大切にしなければいけないものだ。

これ、中高生の人にぜひじっくり読んでもらいたい。

おすすめだ。

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*1:こちらがそのサイト。パラコンシステント・ワールドを実現するために必要とされるSelf as Weという概念をめぐる知的ジャーニーだ。色々な方の議論が載っているので面白い。

group.ntt

*2:コテンラジオは各種podcastで聴ける。今までのコンテンツもかなり溜まってきていて、いろいろな歴史を通しての議論が面白い。こちらはこちらでおすすめ。

cotenradio.fm

アーネスト・クライン著『ゲームウォーズ』(上・下):1980年代ゲーマーにとって懐かしいこといっぱい!

自分はゲーマーではないが、それでも1980年前後は、インベーダーゲームパックマンブロック崩しとか、喫茶店のテーブルやゲームセンターで結構やったものだ。それが少し背伸びしてパチンコしだしてからは遠ざかって今に至る。最近は暇つぶしにポケモンGoをやるぐらい。

今、いろいろなSFを読んでみようということでまず手に取ったのが本書だった・・・ゲームウォーズってわかっちゃいたけど、ここまでゲームの話だとは思わなかったよ。しかもご存じのゲームやアニメ、特撮映画などの日本のキャラクターが随所に出てくる。

Game Wars...nostalgic and fun game sci-fi

ゲームウォーズ・・・懐かしくも楽しいゲームSF

物語は、リアル社会の底辺に住む、恵まれない一人の子供(パーシヴァル)がサイバー空間で自分のアバターを操りながらゲームをすることでサイバー空間上の友達を得、有名になり、最後は勝者になるとともに、サイバー空間上の友がリアルでの友にもなるというストーリーだ。

巨大なサイバー空間(OASIS)の支配権をめぐる争奪戦。ゴールを目指し、多くのゲーマー(ガンター)とサイバー空間を支配しようとする一団(シクサーズ、IOI社)との競争。

自分も知らないようないろいろな実際のゲーム名が出てくるので、ゲーマーにはたまらない小説だろう。ストーリーはシンプルで若者の冒険アドベンチャー小説といったところか。

ゲーマーでない人も、様々な日本のアニメや映画等のキャラクターが出てくるので、楽しみながら読める。

A fun adventure novel with a gamer as the hero!

ゲーマーが主人公の楽しい冒険小説!

ゲーマーでもない自分がこの小説を読む意味?目的?は、それはこの小説で描かれているサイバー空間やリアル空間のあり様が、SF(空想科学)としてではなく、実現間近の現実世界の描写として読めることだ。

eSports、アバター、Web3、NFT、暗号資産のさらなる普及の先にある未来・・・それはここで描かれているような世界ではないのか?・・・と妄想させてくれるのがこのSF小説

そういう視点から再読すると何が見えているのか、OASISというサイバー空間での冒険を中心に書かれているが、ここに書かれていない部分がどうなっているのか・・・例えば、これだけのサイバー空間を動かすにはどれくらいの電力が必要か、コンピュータの性能は、経済活動はどうなっている、サイバー空間での経済活動や行動とリアル空間の自分との権利関係は・・・とか、いろいろ妄想することは多々あるし、具体的に何か気づきがあるのか、SFを読む醍醐味はこういうところだと思いつつ、再度、ページをめくり始めている。

そうそう、この小説、映画化され、今はDVDになっている。Netflixにもあるのでぜひ見てみたいと思う。

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一つの大きな仕事が終わった・・・程よい疲労感と達成感に包まれた夜

前半でもいくつかある山場の一つを超えた。他にもいくつかあるが、自分が主体的に関わっている中では最も重いプロジェクトだった。

今年で2回目だったが、どうしたら参加者みんなが満足してくれるかという点が最大のポイントだった。100点満点とはいかないかもしれないが、合格点には行ったか・・・というところ。多くの人の協力の上でのことなので、関わっている一人一人が個人個人の立場でベストを尽くし、その上での全体としての結果だった。まあ、SACというやつに近いかと。

Tokyo Tower at dusk

夕暮れの東京タワー

そして、最近のわれわれは疎遠になりがちなアカデミアの方々の交流の場を提供するという取り組みだったこともあり、彼らの議論の一端に触れることができたのはよかった。やはりシンクタンクの人間はこういう世界に身を置いて、切磋琢磨することも大切なんだということを改めて認識し、これからどうすべきか考えさせらた。一度、組織としてアカデミアから離れてしまうと、それを元に戻すには、個々人の意識改革から必要になるかも知れず、一長一短にはいかないだろう。それをどうするんだ?

Beautiful reflection in the windows of the building in the foreground.

手前のビルの窓にも映り込みが美しい

自分達に突きつけられた課題は、1つは、素人と専門家の違い*1を認めない組織になってしまっているところだ。その点を改善していくのは一長一短にはいかないだろう。2つ目は、一方、プロジェクトとして、今回の取り組みの来年に向けた反省と改善の方は着実に進めていけばいい。何しろ、この取り組みは、われわれがアカデミアの空気を吸う数少ない機会となっているので大切にしないといけない。

今回、いろいろな研究について自分も触れることができたのだが、中でもセキュリティについては考えさせられた。PPAP*2問題から見える技術の社会実装の難しさ、この場合は、安心ではなく、安全を追求しなければいけないのに、安心を追求するあまり、結果、安全が疎かになるという指摘・・・安心と安全は必ずしも両立しないという気づき・・・これからはこういうことに注意を払いながら技術の社会実装は考えなければいけないのだが、世の中はその辺りわかっていないという危機感。そこをどのように解決していくのかという新たな研究課題の提示・・・このような視点は、多面的な影響を与える技術の一側面であって他にもあるはずで、そういう点にアンテナ高く日頃の情報収集、整理、分析をしていくことの必要性を突きつけられた。そしてそれを分析するには、アカデミアの叡智を応用させてもらうのが必定だろう。

Tokyo Tower is the sexiest at this time of the day.

この時間の東京タワーのセクシーさはピカイチ

無事、イベントが終わり、ビルから出た時、夕暮れにライトアップされる東京タワーの鮮やかさは、その時の安堵感とともに忘れないものとなるだろう。

It was a year ago that I decided to try to climb the stairs this time. w

今度は階段を登ってみようと思ったのは1年前だったw

さて、来年はどのような交流の場を提供できるだろうか。楽しみだ。

参加していただいた研究者の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございまいた。

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*1:それは、対立ではなく矛盾として存在し、お互いの立場によって逆転し、固定されたものではない点(beingとしての有り様の多様性)とそれがもたらす緊張感の大切さ。その先にWell-beingとしての解がある。

*2:「パスワード(Password)付きzip」「パスワード(Password)送信」「暗号(Angou)化」「プロトコル(Protocol)」の頭文字をとったもの