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春分の日、祝日ということもあり、昔なら人形町周辺の飲食店は休みの店が多かったが、新型コロナ以降は人の行動が変わったこともあり、祝日も開いている店が多くなった。江戸橋から日本橋に向けて歩いているときに開いているとは思わなかった店の小さいスタンド看板の明かりがついているのが目に止まり、これはまたとない機会ということで食べていくことにした。
日本橋室町のラーメン店、なな蓮・・・2年半前ぐらいに一度お邪魔している店だ。この時はシンプルに支那そばを食べたのだった。それ以来になる。そしてこのお店、最近よくあるこだわりを持ったラーメンを提供している店だ。
日々、美味しいラーメンを提供することに取り組み、我々はそのラーメンの美味しいさを実感しながら、店主の思いを垣間見る。そういうのが感じられるラーメンだと思う。
今回食したのは、まだ食べたことのないつけ麺にした。普通と濃い出汁の2種類のつけ汁から選べるので、今回は、濃い出汁のつけ汁を選んだ。しばらく待って出てきたのがこちら。
つけ汁の濃さは香り立つ魚介の風味で分かる。豚や鶏も使って出汁をとっているが、魚介の風味が一番だ。ここのつけ汁は酸味を効かせていることで濃いのだがしつこすぎるということはない。これだけでも飲める美味しさだ。
そして写真には写っていないが、このつけ汁の中にいろいろな具材が沈んでいる。いろいろな具材はぜひ食べて確認してほしい。つけ汁の中に沈むチャーシューは大ぶりで美味しかったことは書いておく。
この濃い出汁で食べる麺だが、これがまた美味しい自家製麺だ。出てくるまでに時間がある程度かかったのはこの太麺だったからだろう。量はそれなりにあるが、そこはつけ麺の不思議なところ、あっという間に食べ終わってしまう。
この太さだから程よい歯応えがあり、ツルツルしていて喉越しがいい。そして濃い出汁とよく絡む。一口少々の麺をつけ汁の中に入れ、たっぷり汁をまとわせておもむろに口に運ぶ。最初のつけ汁の濃厚な味、それを追うように手打ち麺の小麦の味が口の中に広がる。
完成度の高いつけ麺だと思う。ゆっくり食べようと思っても食は進む。つけ汁に麺を入れ、それを食べる。味わいながら食べる。でもすぐに次を食べたくなる。またつけ汁に麺を入れる。汁を麺にまとわせる。その間にチャーシューなどを食べる。これがまた美味しい。そして汁をまとった太麺を啜り込む。
濃い出汁つけそばはあっという間になくなり、通常は割って飲むつけ汁も、酸味を楽しみながらそのまま飲み干してしまった。初めて食べた濃い出汁つけそば、美味しかった。
この日は祝日でお昼時間を過ぎていたので店内は比較的空いており、ゆっくり食べられたのも良かった。なな蓮の麺をこの日に食べられるとは思っていなかったのでラッキーな日だったと思う。
ごちそうさまでした。