秋の気配がだいぶ濃くなってきた。これから冬にかけては海の食材がいろいろおいしくなる季節。その第1弾と言ってもいいだろう・・・新物いくらが出始めている。つぶつぶが十分育った甘味のあるいくら・・・それを丼飯で食べられる。この時期ならではの贅沢だ。
新物のいくらを出汁醤油で味付けしてある。塩分控えめでいくらの甘味を存分に味わえるのがいい。これから徐々に涼しくなっていく季節、季節を感じながら暑かったこの夏を振り返りながら、そして秋冬の食材に想いを馳せる。そのきっかけが毎年の新物のいくら。
今回は2種類のいくらを味わうことができた。一つは、今年とれた新物のいくら、もう一つは沖合でとれたまだ成熟してない若いいくら・・・こちらは聞いたところによると昨年の秋にとれたいくらを冷凍保存しておいたものとのこと。写真で見ると濃い目のいくらが成熟したいくら、鮮やかな色が沖合で取れた若いいくらだ。
2種類のいくらを食べ比べると、その食感の違いが明確に感じられる。今年とれた新物のいくらは成熟しているのでそれなりに膜がしっかりしていて食感がプチプチっとしている。昨年の若いいくらは成熟する前沖合で取られているので膜がまだ柔らかい優しい食感だ。どちらのいくらも美味しいのは言うまでもない。後は食べる側の好みの問題・・・プチプチ感を好む人と、柔らかさを好む人と。
今の時期ならではの新物のいくらの丼・・・美味しいですよ。一度、ご賞味あれ。
ごちそうさまでした。
自分で作るという手もある。