長崎飯店の存在は、孤独のグルメシーズン6に登場した時に知った。
あれ以来、店の場所は知っていたが、なかなか行く機会に恵まれなかった。ところが最近、渋谷に行く機会が増え、東急プラザのあたりを歩いていると、新しい「長崎飯店」という看板が目に入った。まさか!と思ったが、食べログで調べてみるとまさに自分が行きたかった長崎飯店だった。
ネットで調べると、旧店舗は、道玄坂二丁目南地区再開発のため、一時閉店し、今年の4月に今の地で再開したとのこと*1。再開後もメニュー等は変わらず、念願の味が味わえるというわけだ。
この時の開店時間は、午後5時10分と少々変則的だが、ほぼ開店と同時にドアを開ける。一人の旨告げると窓側の8人がけの丸テーブルに案内された。開店早々なので相席もなく、外の景色を見ながらゆっくり食べられたのは良かった。
この日は、まずは春巻きをいただく。中華料理屋に行くと、好物の春巻きは真っ先に頼む。この春巻き、店によっていろいろあり、どのような春巻きが出てくるか楽しみなのだ。
長崎飯店の春巻きは餡に野菜が入り熱々、それをパリットと揚げてあり、美味しく食べられる。これは美味しい春巻きだ。皮のカリカリ感はもちろんだが、中の餡が熱々なのが何しろいい。おかわりしたいぐらいだった。
さて、メインで頼んだのがこの特製ちゃんぽん。普通のちゃんぽんより具が多彩だ。大きめの椎茸やうずらの玉子が2個入っていたり、魚介もいろいろ入っているし、野菜もたっぷりだ。
麺は、ちゃんぽんなので当然太麺だが、今まで食べたちゃんぽんの中では歯応えがある麺になるだろう。これが時間とともに食感が変わってきて、前半と後半では少々違う味わいのちゃんぽんを楽しめる。
スープはどちらかというとあっさり目と言えるだろうか。たくさん入った具材の味を味わえるように工夫されているようだった。何しろたくさんの具材が入っているので、それを食べながら麺を啜り、スープを飲んで、また麺を啜るという感じで食べすすむ。いろいろな味が口の中に広がり、ちゃんぽんの美味しさを堪能できる。
春巻きにしろ、特製ちゃんぽんにしろ、どちらもあっという間にいただいてしまった。ここの代表的な料理にもう一つ、皿うどんがある。これも食べたかったのだが、それは次の機会にいただくことにした。
久しぶりに美味しい長崎ちゃんぽんをいただいて、満足感とお腹いっぱいで店を後にした。
ごちそうさまでした。