今はすた丼だが、元々はスタ丼だった。若い野郎が腹を空かせて一杯のスタ丼をかっ込む。自分が就職した頃(1990年代初頭)からTVで取り上げられるようになっていたのではないか。
自分もテレビを通し、その存在は当時より知っていたが、食べる機会はなかなかなかった。何しろ国立まで行く機会が当時はほとんどなかったし、たまに一橋大学に行く機会はあったが、食事をする時間ではなかったということだ。
それがいつの頃からか東京の至る所で目にするようになった。自分がよく目にしたのは、渋谷店だが、渋谷は渋谷でそこに行く時は焼き鳥を食べる気分の時・・・すた丼を食べることはなかった。
今回、たまたまお昼時に亀戸駅周辺にいて、たまたま目に入ったのがすた丼屋だった。亀戸駅からすぐ近い国道沿いだ。これは30年来のチャンスということで食べてみることにした。国立が出自のスタ丼のすた丼を、東京の東、亀戸で食べるというのもおつなものだろうというところだ。
券売機には色々なメニューがあったが、ここはシンプルにすた丼を選んだ。さて、どんなものが出てくるのだろうかとしばらく待って出てきたのが1枚目の写真。味噌汁と生玉子がついている。
最初から生玉子をかけてしまうのは勿体無い気がして、まずはそのまま食べてみる。ニンニクの効いた伝統のタレの風味が口中に広がる・・・ああ、こういう味だったのかという思いが込み上がってくる。全く同じではないが、昔、板橋あたりでこれに似たスタミナ焼きという料理を食べたことを思い出した。
続いて生玉子をかけて食べてみた。当然、玉子の味で全体がまろやかになる。これは美味しくかつ食べやすくなった。
あとは、味噌汁を飲みながら、初体験のすた丼を一心不乱に頂いた。あっという間に食べ終わってしまった。食べて一息ついた時、もう少しゆっくり味わいながら食べても良かったと思ったのだった。
ごちそうさまでした。