晩夏の時期でまだ早いような気がするが、無性におでんが食べたくなった。そこで、以前から一度お邪魔したいと思っていた神田の尾張屋にお邪魔することにした。食べログで調べるとこの周辺には有名なおでんやが何軒かあるのだが、この日は尾張屋に呼ばれたような気がした。
夕方6時到着に合わせて浜町を出発。地下鉄で行くかと思ったが、2キロぐらいなので、かつ、暑さは少し緩んでいたので歩くことにする。
尾張屋の入り口はちょっと分かりずらいかもしれない。歴史を感じる引き戸を開けて入るとひんやりと気持ちのいい涼しさが体を包む。予約した旨を伝えるとカウンター左奥の席に案内された。暑い中を歩いてきたので最初はやはりビールで行きたい。久しぶりの大瓶で喉を潤す。お通しと枝豆は最初からセットされている。
ビールを飲み干した後は、日本酒へ。今回は、底ぬけをいただいた。スッキリした軽めの味で、料理が進む。
さて、料理・・・おでんはメインにとっておきたいので、それ以外で美味しいところをまずはいただいた。最初は刺身盛り合わせだ。これは豪華だった。白身5点(平目、スズキ、鯛、ほか)、光モノ1点(しめ鯖)、貝3点(とり貝、ホタテ、他1点)、たこ、中トロ(近海もの)と盛りだくさんだ。どれも食べごろで美味しい。
野菜系も頼もうということで、選んだのはカニサラダ・・・これもドレッシングが美味しく、みずみずしい野菜を引き立てる。蟹の身もたっぷりなのが嬉しい。
揚げ物としては、シシャモの唐揚げ。ほっこりしていて美味しい唐揚げ。もちろん熱々。
口直しのもずく酢。これ、細もずくで自分が好きなタイプ。美味しかったね。
飲み物は日本酒からレモンサワーに。スッキリ美味しいレモンサワー・・・おでんに合う。
そして、本日のメイン・・・おでん。いろいろなタネがあるので、まずははんぺんと厚揚げだけ頼みあとはお任せで盛り合わせてもらった。大根、かきあげ、厚揚げ、はんぺん、つみれ、昆布の6点を盛ってもらう。
予想以上に美味しかった。夏だけどね、夏だからまた美味しいのだろうと思う。汁の味も最高。濃すぎず、薄すぎず、ちょうどいいおでん汁。タネにいい感じで味が染み込んでいて、個々のタネの味と汁の味のベストミックス・・・美味い、美味いと言いながら頬張る。
二の皿は、袋(白滝入り)とロールキャベツ、玉子にすじ。すじは魚のすじと牛すじのどちらかを選べる。今回は牛すじをいただいた。
前半の刺身盛り合わせ、サラダ、シシャモ、もずく酢はこれはこれで美味しかった。それ以上に、おでんは美味しかった。今度はおでんだけじっくり全種類制覇してみたいと思った。
2時間弱の時間だったが、美味しい料理を堪能した。尾張屋は、ご主人や店員の人たちの接客がいい。神田の店らしいさっぱりした、しかし気持ちのこもった接客は店内の雰囲気も良くなるし、料理をより美味しくしてくれる。こういう店は好きだ。
美味しいひと時をごちそうさまでした。
カウンターには立派な松茸が鎮座していたが、次回はそれを食べてみたいと思いながら店を後にしたのでした。