久しぶりの日本酒の投稿。飲んでから時間が空いてしまったのでどんな味、香りだったか記憶が薄くなってしまったが、良いお酒だったのでご紹介。人形町の酒屋*1さんの冷蔵庫でふと目が止まった。その酒は三重県の酒だった。三重県といえば、自分の知識では焼酎キンミヤの酒蔵が確かあったところではなかったかと・・・そしてFの顔が浮かび、たまには三重県の酒を飲むのもいいなと思い、買ってみた。これがあたりだった。
後で調べてわかったのだが、この早川酒造さん、小さい酒蔵で、この田光(これで「たびか」と読む)の小売は一切やっておらず、特約店でないと購入できないとのこと。本当に小さい蔵らしい。詳しくはこちらのサイトを見てほしいのだが、親子で営んでいて、すべての作業を親子3人でこなしているということだ。
早川酒造さんが小さい蔵で家族経営でお酒を醸しているというのは1升飲み終えたあとに知った。スッキリした美味しい日本酒だと思いながら飲んでいた(と思う)のだが、小さい酒蔵で家族経営だとは想像しなかった。
日本酒を作るには杜氏さんがいて、蔵人が何人かいてっていう具合にそれなりに人数が必要だと思っていたのだが、こちらは3人で作っているという。おそらく昔でも、こういう少人数で作る酒蔵はあまりなかったのではないか。土地土地の集落で飲む酒を醸造するのに必要な規模はそれなりだったのではないか・・・機械化が進んで少数でも酒造りができるようになったのであろうか。
この早川酒造さんのある菰野町は、徳島に行く時、新名神高速の鈴鹿峠の手前で通過する地域だ。菰野・・・という地名はなんとなくイメージに残っていて、「ああ、あの辺りの酒蔵さんなんだ」と鈴鹿山脈をバックにした町並みを思い浮かべながら飲ませてもらった。
間違いなく美味しいお酒だった。お猪口に注いだ写真を残していなかったのは不覚だったが、機会があったらまた飲んでいみたいお酒だ。本当に美味しいお酒だった。
ネットで調べてみると、西暦2000年に1977あった酒蔵は、その後、年平均2.9蔵が廃業して、2016年では1405蔵に減っているそうだ。
一方、今回の早川酒造さんのように味しい日本酒を少ないながらも作り続けている小さい酒蔵もある。こういう蔵が日本全国にはまだまだあるのだろう・・・これからも楽しみにいろいろな日本酒を楽しみたい。