知る人ぞ知る・・・じゃなくて誰でも知っている蛎殻町にある鮨処雅さん。自分らが一番お世話になっているお鮨屋さんです。
この時は週末土曜日、北軽井沢に自動車で当日とんぼ返りをした時・・・夜9時近くになり、晩ご飯をどうしようということでダメ元で電話したら入れるということで喜んで出かけた次第。先客は二組あり、すでにかなり召し上がっている模様。賑やかな店内でした。
我々はいつものように生ビールから始まり、日本酒を数種類いただきました。そしておつまみ+にぎりのフルコースでお願いします。つまみはしらうおから始まり、刺身の盛り合わせ、焼き物は本日は帆立貝、そして季節の合わせ技でのれそれ、ホタルイカと名残のたらの白子の盛り合わせとまあ、豪華でした。
その刺身、内容は、マグロ、今回は長崎産の本マグロの生でした。そして順不動で、鯖、アイナメ、縞鯵、平貝、とり貝、赤貝、ホッキ貝とまあ豪華な8点盛り。これで何人前かは内緒ですw
そしてこちらはにぎりが始まる前、最後のつまみとして出してくれた冬の名残のタラの白子、そして春の走りののれそれ(穴子の稚魚)に蛍イカ。今年はもう春!って感じですが、冬の名残と春が旬のつまみが食べられるというのもいいものです。
この間もご主人といろいろと話しながら、お酒とつまみが進むわけですが、そこはお鮨屋さん、話題は魚の産地や今年のモノの良し悪し、そして東京マラソンの前日だったこともあり、走ることなどを話題にしながらのひと時。
料理も後半、にぎりが始まります。今回は玉子まで入れて12貫もいただきました。シャリの大きさをこちらのお腹の感じに合わせて調節してくれるので、種類がそれなりに食べられるのが嬉しいです。
キンメ、カレイ、漬け、イカ、中トロ、赤貝、鯛、穴子、いくら、うに、縞あじ、玉子だったでしょうか。あっという間に食べてしまうんですね。それだけ美味しいということです。
この日、美味しかった何貫かを再度ご紹介しましょう。
まずはキンメの昆布締め。これは雅さんでは定番の鮨ネタです。昆布の味がじんわり染みていてまろやかな味になっているのが何とも美味しいにぎりです。
次に漬け。漬けもいろいろと工夫をしてあって、この時はオーソドックスなマグロの漬けだったと思いますが、いい感じに出汁醤油が染みていて、醤油の味と出汁のまろやかさ、そしてマグロの味が一体となっていて美味しいことこの上なしです。
最後のご紹介は、穴子。昔の雅さんの穴子はどちらかというと醤油味でしっかり煮てあったと思うのですが、最近は、ふっくら柔らかく煮あげてあって、口の中で穴子とツメの美味しさが渾然一体となり、広がって美味しく胃袋の中に落ちていきます。
つまみからにぎりまでもう十分すぎるほど堪能してこの日もお開きになりました。
お腹が十分満たされて、家に帰るまでの10分程度の道のりが何とも言えない距離になります。その日食べた刺身やにぎりを振り返りながら何が一番だったということを考え、その美味しさを思い出したり・・・この日は春のような陽気だったこともあり、のんびりと家路についたのでした。
次回はいつ行こうかな・・・と、次はもっと春が濃くなった頃にお邪魔して、春の魚介を堪能したいと思います。
ごちそうさまでした。