上州の北部、四万温泉から野反湖を経由して草津天狗山スキー場までの72キロを走る、スパトレイルが日曜日行われた。昨年は後半の38キロを走るコースに出たレースなので今年は当然72キロで参加した。
何回もこのブログで引用されてるけど、去年のレースの記録。
去年は装備以外はほぼ全く準備もしなかったし、練習も走り込みそのものができていない中での出場で思いっきり苦しんだ。
今年の結果
さて、1年後、結果はどうだったか・・・
参加したのは、STSK72キロの部・・・距離としては去年の倍、自分の最長のランニング距離を超えることさらに12キロ・・・だったが、結果は半分の34キロでおしまい。2011年の初めてのフルマラソン以来、いろいろレース走ってきたけど、今回のDNFは初めての経験になった。
前日受付から会場到着まで
6月末というのはサラリーマンにはいろいろ行事のある週で今回も土曜日の午前中に中之条の総合運動公園内の受付場所へ向け出発。2時過ぎだったかに前日受付を無事済ませる。
本当はブリーフィングを参加したかったが、2回あるちょうど間の時間で1時間以上待たねばならず聞くことができなかった。来年は聞けるように時間を考えて受付をすませよう。
今回初めて必携品チェックなるものを受けた。ちょっと緊張したが、無事終了。ナンバーカードや記念品をもらって、車で早々に北軽井沢に向けて出発。晩飯の買い出しをするために軽井沢のツルヤまで行くことにした。ドライブ好きねw
軽い晩御飯を食べた後、20時30分ぐらいに就寝。22時頃から24時過ぎぐらいはなんとなく寝られなくなってしまっていたが、知らぬ間にまた睡眠に入り、結局起きたのは2時30分だった。それも起こされて起きるという緊張感のなさ。
3時過ぎに家を出て、約50キロ離れた四万温泉を目指す。早朝だったの車は少なく快調に走らせ会場到着は4時15分ぐらいだったろうか・・・予定では4時前に到着だったのでちょっと遅れたって感じ。
スタートまで
こちとら地元から参加みたいなものなので荷物預けなどはなし。トイレを済ませて、ヤマビル対策の塩水をたっぷり膝下に吹きかけてた。その間に餅1つとヴェスパの大きいやつ、そして2種類の例の粉、Sports oxyshot*1を20mlほど摂取で準備終了。
四万温泉に着いた時はまだ薄暗かった空も徐々に明るくなり、それとともに雲も切れて青空が広がってきた。今日は暑くなりそうな予感。
あっという間にスタート前の時間に。スタート前には今大会のプロデュースをされた鏑木さんと松本さんの二人のスピーチが始まる。去年は野反湖で聞いたが、今年は四万温泉で聞いていることがなんとなく不思議。
そんなこんな言っているうちにスタート時間となり、ほぼ最後尾からのスタートだったこともあり、今年は鏑木さんと松本さんにハイタッチをしてスタートゲートをくぐった。
スタート、第一給水所から第一エイドまで
スタートゲートをくぐるのに約4分・・・以外と短い時間で行けたなと思いながら四万温泉の中を走る・・・沿道には地元の人?や宿泊客?の皆さんが応援or見送りに外に出てきている。最初は舗装路を、しばらく行くと未舗装の林道となる。川に沿って徐々に高度を上げていく感じで走れるところは走り、上りがきついと感じると歩いた。何しろ先は長い、去年経験した後半のコースを考えると、前半は極力無理をせずしかし野反湖には10時には到着したいと思いながら歩を進めた。
これが給水所から第一エイドまで続く。後半(KTK38キロ)は大方がトレイルで一部舗装って感じだったけど、第一エイドまではほぼ林道で一部舗装で一部が未舗装という感じ。時間的にまだ日も上がらず、涼しい中を順調に進む・・・という感じだったが、後から振り返るとこの区間をこの程度のペースでは遅いかったのだと気付いた(後の祭り)。
第一エイドは腰を下ろして少し時間を取りたいと思っていたが、そのスペースはなかった。椅子はあったけどね。地べたに座りたかったのだけど、それができなかったので、オレンジと水分だけ補給して早々に出発。なんとなく去年の第三エイドを思い出しながら出発。
第一エイドから野反湖まで
第一エイドを出発してしばらく行くと本格的なトレイルのコースに入る。なかなかだった。これこれこうじゃなくっちゃなんて考えながら走っていたけど、徐々に体はきつくなってきていた。こうなると補給のことを忘れがちでいろいろ抜けたね。ご利用は計画的にって思っていたけど、ちょっと乱れた。
そして23キロ過ぎぐらいから野反湖の湖岸が見えるところまでの6キロが1キロで100メートル以上高度を上げる*2上りでゼイゼイハアハア言いながら一歩、一歩上って行った。当然、ペースもゲキ落ちで、キロ10分、12分以上、最大17分を超えていた。この途中で第二エイドの目標タイム午前10時を超え、今回はほぼ完走は無理と判断。さてどこのエイドまでいけるか、世立八滝はぜひ見たいななどと思いながらゼイゼイハアハアしていたが、野反湖の湖面を見た瞬間、これは第二エイドで終了かもなと悟る。
野反湖は普段は湖面近くまではなかなか下りないので、何回も来ている自分も下まで降りるのは初めて。これがまたなかなかきつかった。そして下まで降りてほぼ平らなコースとなったわけですが、もうこの時はほぼ走る気力は失せていた。
他のランナーは走り始める人もいた。自分もあそこで走れれば、次の第三エイド根広ねどふみの里まで行ったと思ったが、自分の足は積極的には動かず、歩いていた。それでも程よい下りはよろよろ走ったが、やはり脚はもう終わっていた。
そして最後のとどめが、野反湖の下まで降りたのだから当然、その分、否、それ以上を上らないと第二エイドにつかない。これはきつかった。そして上りきったところはこのコースの2番目に標高の高いところだったのではないかと思い、ふと目を上げると浅間山が目に飛び込んできた。ちょっと霞んでいたけど、ここからこの浅間山が見られたことで今回は満足と気持ちはDNFへDNFへと流れていく。
この後、第二エイド前のダムに向けて下りていくのだけれど、体はもうクタクタ。15分ぐらい横になって第三エイドを目指そうかと思わなくもなかったけど、後半のコースを知っているだけに、やはり無理だなということで第二エイドでリタイヤ申告して今回のSPATRAILは終了しました。
去年と今年で1周:来年へ向けて
去年は後半の37キロ、今年は前半を走ったわけで一応1周はした形。去年、KTK38キロのスタートの挨拶で鏑木さんが「KTK38キロは、このトレイルのいいとこ取りしたようなコースです」と言っていたのが、今年前半を走ってその言葉が分かるような気がした・・・というか実感したって感じだ。
前半も綺麗な清流や濃い緑の山々などが見渡せるところがあるが、その景色の中に主役がいないんだな。後半は浅間山がいろいろなところから見え、世立八滝もあり、トレイルも前半より後半の方が変化に富んでいるような印象。
それからエイドも野反湖以降に第三、第四、第五と3カ所あり休息を取る場所としても広くて余裕を持って利用できた。うどんとか六合のかりんとうとかそばとかその他いろいろ美味しかったしね。あのうどんの味付けは吾妻の味だとおもう。これだけは今回野反湖のエイドで堪能させてもらった。
さて昨年はKTK38キロを一応完走、今年は72キロをDNFで不本意だった。来年は3度目の正直といきたいところ。そのためにもまず走れる脚を取り戻すことを最優先でやってきます。
最後に
鏑木さんや松本さん、大会スタッフの方々、第3回スパトレイル「四万to草津」に関係され、いろいろサポートして下さった中之条のみなさま、そして一緒に走ったランナーの方々、本当に素晴らしいレースをありがとうございました。
DNFしてゴール地点の天狗山に戻ってきた時、鏑木さんが「ぜひ来年リベンジしてください」と言ってくれましたが、また来年も走りたいと思います。