2020年のSpatrailは、COVID-19により中止された。実施されていたら、今日だったはずだ。
自分もこれまで、2度走り、一度はKTK38を完走し、一度はSTSK72をDNFし、一度はSTSK72をDNSし、一度は野反湖に応援にきた*1。
今年は中止ということだったが、移動の自粛も解除されたので来てみた。この季節になったらやはりここに一度は来ないと気が済まない。北軽井沢の自宅から車でほぼフルマラソンの距離を走るとこの景色が待っている。出発点の北軽井沢の標高1100メートルから一度700メートル(長野原あたり)まで下り、再度、1500メートル、最高到達点が1600メートルを超えるコースとなる・・・ロング走の練習にはいいかもしれない。
少し雲が多いかと思ったが、野反湖に着いたらそれほどでもなく、青空の下、綺麗な野反湖に再会することができた。やはりこの景色と風と空気の気持ちよさは格別だ。一年に一度は必ず来たいもの。
大型バスは来ていなかったが、乗用車は結構来ていて県外ナンバーもそれなりの数だった。あとはオートバイの皆さん、チャリダーにはお目にかかれなかった。
気持ちのいい景色をバックに珍しく本人登場。最近は走れてないので、だいぶ丸くなっている。
この景色は野反湖の定番のような景色だが、ここは長野原から六合村を過ぎ、上がってくると最初に広がる風景だ。車とはいえ、山深い中をずーっと走って来ていきなりこの風景だから、余計感激するのではないか・・・そして天空の湖というフレーズにも頷いてしまうだろう。
多くの人はこの富士見峠にある野反湖休憩舎の駐車場に車を止め、あたりを散策したり、休憩舎で文字通り休憩したり、簡単な食事を取ったり、お土産を物色したりする。ハイカーや釣り人は湖畔に降りていくのだが、それは後ほど。
STSK72だと、ここは野反湖1週の最初になる。ここから湖畔に降りていき、北側にあるビジターセンターまで走る。そこにエイドがあって舞茸うどんなど郷土の味を堪能して再度こちらに戻ってくる。
上の写真がビジターセンターから野反湖の西側湖畔を通り、再度富士見峠に登ってくるコース。ここを皆えっちらこっちらと登ってくる。そして富士見峠で一息つく間もなく、このコースの最高地点である弁天山目指して登っていくことになる。
下の写真が弁天山への上り・・・懐かしい景色だ。今回は、晴れていて見通しが利きそうだったので、あの時以来になる弁天山に登ってみた。歩いて登ったので大したことはなかったがレースで走った時のことを思い出しながら登って行ったのは言うまでもない。
そして登っていくと程なくして着く。標高1653メートル。お疲れ様!
この辺りからの景色がこんな感じ。このブログの限界でパノラマ写真での絶景を見て欲しいところだが、ちょっと小さくて絶景感が伝わらないのが残念。浅間山や二度上げ峠(浅間隠)、条件が良ければ富士山も見える。
霞んでいるけど、右側の高い山は浅間山とその外輪山だと思う。
この絶景を堪能し、ここからは下りだから快調に飛ばせると思うのが素人・・・最初のときの自分はまさしくそうだった。トレイルは上りより下りの方が難しいということをこの直後に思い知らされたのだった・・・懐かしい。
この道、下の写真では分かりづらいけど、先が一気に落ちこんている。下り坂というより下り斜面といった方が近い。こんなところキロ6分とかで下りられるわけがない。険しい下り坂でした。
今回はそっちには行かず引き返したのは言うまでもない。弁天山から降りてくる途中の景色。休憩舎がはるか下に見えます。緑がきれいだ。
今回は、さらに湖畔まで降りてみた。湖畔に下りるのは、2015年のSpatrailの時以来2度目・・・実は、湖畔には釣り人など特定の目的を持っている人しか下りられないと勝手に思い込んでいたのだった(Spatrailの時は当然、レース用に許可を得ていたのかと思っていたのだった)。
順番は逆になるが、こちらは富士見峠から降りてきてビジターセンターへ続く湖畔東側のトレイル。写ってないが左側には野反湖の湖面が広がる。2016年の時はここを歩いている時、DNFを決断したのでした。
ビジターセンターのエイドまで行くのがやっとだった。走る気力もなく、ひたすら炎天下を歩いていた記憶がある。あの時一緒だった男子は今頃何してるだろう。抜かす時、にこりと笑って道を譲ってくれたあの女子ランナーは・・・などと記憶が蘇る。
今回、初めて湖畔まで下りた。釣り人が結構いるので驚いたが、ここはいろいろ釣れるらしい。この湖面で標高1500メートルだそうな。
実はビジターセンターに行くにはこの湖面から再度かなりの上りを上ることになる。そしてその最高点は、実はSpatrailの2番目に高い山になる。今回は整備される前なのか、湖畔に下りるコースの階段は歩きずらかった。階段ではなく、単なる棒切れが横たわっているような感じ。だから皆、本来はトレイルから外れる右側の部分を歩くことになり、すでに道になっていた。
今回は車でビジターセンターまで。ここもコースでこの先にエイドがある。
こちらはKTK38のスタート地点のキャンピング場の駐車場。ここからみんな野反湖に下りていく。
エイドができる駐車場。今日はレース当日なので、本来ならここにランナーたちがたくさんいたはずだった。
ビジターセンター側から見た野反湖。一番奥に野反湖休憩舎が小さく見える(・・・はず)。
野反湖を囲む周囲の山は高いものは2000メートルを超えるそうだ。この山々に囲まれた野反湖の景色はなんとも言えない。そしてこの季節、東京ではすでに木々の緑は濃くなっているが、ここではまだ新緑の季節。
日差しは強いが、その日差しがなくなれば途端に寒くなる。
来年はSTSK72を走る一ランナーとしてここを訪れたいものだ。