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【湯島】シンスケ:伝統の居酒屋で夕方のひと時をくつろぐ

湯島で飲むのはおそらく初めて。6月も夏至をすぎたとある平日の夕方、一人、ゆっくりと過ごすためにこちらに初めて寄らせてもらった。佇まいはシンプルで店先には杉玉が吊るしてあっていかにもっていう感じを醸し出していた。

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シンスケさんを知ったのは、当然、この本だ(いや、正確にいうとこの本を映像化した番組で知った)。太田さんの居酒屋百名山。この本に掲載されている居酒屋では4軒目になる。

太田さんの筆致で描かれたシンスケは今もそのままのように感じられ、外観や店内の感じは10年前もこのような感じだったのかと思わずじっくり見回したりした。

居酒屋百名山(新潮文庫)

居酒屋百名山(新潮文庫)

 

こちらは、居酒屋だが、日本酒は秋田の清酒、両関の一銘柄しか置いていない。その本醸造純米酒大吟醸、そして樽酒だ。

 

実は今回、最初の1本は樽酒を飲んでみたいと思い頼んだがのだが、すでに売り切れましたということだった。帰り際にいつ飲めるのか聞いたら、そこにも書いてあっただろうと言って10月からだと教えてくれた。書いてあったって目につかない時もあるんだと思いながら後にした。

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さて、気を取り直して、最初は本醸造のぬる燗をお願いした。待つと程なくお銚子が運ばれてくる。その前に突き出しの小鉢とお猪口とお箸がセットされる。この煮物の入った小宇宙が結構お酒を飲みながら楽しめた。野菜などいろいろ小さく切った煮物だが、つまみながら酒を飲むのにいい塩梅だ。

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酒のさかなはやはり刺身を食べたい。この時は贅沢をして3点盛をいただく。〆た鯵とタコと白身は鯛だろうか・・・左に写る吸盤が美味しかった。もちろん鯵やタコなども美味しかったのは言うまでもない。

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ここからは揚げ物だ。最初はイワシの岩石揚げ。これが食べたかったのだが、やはり想像していた通り、美味しいイワシのすり身の味が口の中に広がる。生姜醤油が合う。熱々で食べるこの岩石揚げはきたら必ず頼みたい一品だ。

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そして意外だったのが、このメンチカツ。この季節は本来はもうやってないらしいが、今年はCOVID-19などの影響で出すものもいろいろ事情があって、季節ごとの変わり方が変則になっているようだ。これも今少しの間食べられるみたいだ。

肉がごろっと入っていて、その歯ざわりがなんとも言えず美味しいメンチカツだった。

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久しぶりの飲み方。右は2本目の純米酒、それを少し残しておいて、3本目の本醸造を頼む。そして少しずつ飲み比べるという寸法だ。それぞれの味が楽しめて、こういう飲み方をするのは楽しい。あと、大吟醸と樽酒をいつかこうやって飲み比べて飲んでみたいと思ったのは言うまでもない。何通り組み合わせができるだろうか。

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あっという間の小一時間だった。まあ、伝統のある居酒屋にはよくあることだが、お初の客にはちと辛いところもあったが、料理と酒の美味しさは間違いないし、通っていろいろ覚えれば、今回の思いも懐かしく思い出す時がくるだろう。

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ゆっくりと店を後にしたのだった。

ごちそうさまでした。

 

なお、食べログには2Fは写真撮影禁止となっているが、現在は1Fのカウンターも写真撮影禁止になっているようだ。自分は知らずに撮っていて最後の方で撮影禁止の絵を見せられて、知らされた(これも言わなくても気づけよってことだったのだろうか・・・ということでシンスケさんの写真付きの記事は今回が最初で最後になる)。

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