日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

高速道路料金1000円についてのタクシーの運ちゃんの話

先日、日光に行った時のこと。東照宮までタクシーに乗ったわけだが、やはり日光も観光都市だけあって運転手さんはみんな気さくだ。

その運転手さんが言っていた話。

高速う道路が週末1000円になって商売あがったりだ。みんな自家用車で来るからそもそも利用者が減っているんだけど、それに輪をかけて日光から東照宮周辺の道が渋滞で車が動かなくなるから、路線バスは定時運行ができない。おまけに道路が混んでいるときは、日光駅から東照宮までお急ぎの方は歩いてどうぞと放送される始末だ。渋滞のためバスで1時間15分ぐらいかかるところを徒歩だと50分ぐらいで行ける。こっちは商売あがったりだよ。

そこで、じゃあ東照宮周辺はマイカー乗り入れ禁止にしたらと言ったら運転手さんは・・・

それは簡単にはできないんだな。理由は地元の人はお客さん来ているわけだから。満員で入れない観光客はそれはそれで、商売やっている人はにぎわっているわけ。だから簡単にマイカーを乗り入れ禁止にはできないの・・・ということ。

こんなことやっているときっといろいろな所に歪が出てくると思うよ。うん・・・と言っていました。

ところ変わって、東京のタクシーの運転手さん。都心は高速道路1000円の影響ってないんですか?って言ったら・・・

そうねえ、ほとんど関係ないね。横浜あたりでも高速料金1000円行かないからねえ。僕らはほとんど関係ないなあ・・・

と言ってました。

影響の大きな政策を実施すると、その影響の出方は地域によって、また職業によって、つまり人々の立場立場によっていろいろだ。そして社会的には人々の行動が一斉に変わるから予期せぬ影響がいいことと悪いことと、いろいろな所に出る。その影響を吸収して、それを所与として社会が安定するのにかなりの時間がかかかるのは容易に想像できるところ。

さてそのような影響のある道路政策だと、今度はこれを段階的に無料にしようという民主党の政策が待っているわけですが、さてどうなることでしょう。

僕は基本的に高速道路無料は反対。そもそも日本の高速道路は一般道路と平行して作ってあり、利用者は選択できるようになっているし、自動車専用道路として速度だけでなく一般道路よりはサービス水準が高くなるように作っているわけだから受益者負担が原則でしょう。山号進行とか景気刺激とか言っても無料まですることが長期的に考えた時にどうだろうか。

無料には反対だけど、もう少し料金体系は柔軟性を持たせてもいいように思う。

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