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食べログで確認すると、オープンは、2012年の12月となっている。以前から気になっていた店の筆頭だ・・・日本酒バーの川口商店。1階はカウンターで立ち飲み、2階がテーブル席になっているとのこと。
この日は、八重洲からの帰り道・・・高島屋の新館と本館の間を通り抜け、昭和通りに出る手前の路地を抜けて帰るいつもの道を歩いていた。そして目にとまる。いつもみている日本酒の文字。気になる店がそこにある。まだ時間も早く、お酒も飲んでいなかったこともあり、初めて入ってみることにした。
自分がカウンターで飲み始めた時、カウンターには他に1名がいて飲み始めていた程度だったが、その後、30分と経たないうちにカウンターは満席となった。若い人たちが3組ほどで賑やかに飲んでいた。女性が多いのにびっくり・・・日本酒飲むのねって感じ。
こちらはメニューが食べ物、お酒(定番もの)も食べログに掲載されているので、そこから選ぶ。日本酒のその日のおすすめは店内に紹介されていて、そこから選ぶようになっている。1階カウンターだと飲み比べ3種類が頼めるので多くの人はそれを頼み、楽しんでいた。
自分は、美味しそうなところを1杯ずつ選んで飲んでいく。まず初めは千葉県のお酒、飯沼本家*1の甲子(酒々井の夜明け)だ。これは絞ったその日に飲めるお酒。当日搾りたての純米大吟醸。微発泡で大吟醸の香りとあまみが口中に広がり、楽しめる。贅沢なお酒。
それに合わせるつまみは、鯵とヤリイカの刺身。一人用にハーフサイズでお願いする。ヤリイカは、レモン汁をかけ、塩味でいただく。イカの甘みが広がる。鯵は生姜醤油でいただく。醤油もちょっと丸みのある、刺身の味を生かすような味だった。
そして嬉しかったのはわさび。このわさびが美味しかった。これだけで酒のつまみになる・・・ということでこれを少しずつ箸先にちょいととって舐めながら、日本酒をいただく。贅沢だね。
愛知県のお酒、山本本家酒造*2の義侠。純米原酒の滓がらみ。何ともいえない美味しさ。口の中に広がる丸い旨み・・・いい酒飲ませてもらってるって感じ。
日本酒好きにはたまらない店だなと思いながら、酒と料理をいただく。周りはいい感じで賑やかだ。その賑やかさもご年配の賑やかさではなく、若者の賑やかさ・・・そして店のスタッフの対応がテキパキしていて気持ちがいい。酒もつまみもさらに美味しくなる。
つまみの3品目は、ホタテフライ。フライは調理時間が長くかかるので頼むなら最初に頼んだ方がいい。待たされる分、美味しさ倍増。レモン汁をジュッとしぼり、それをソースにつけて食べる。火の通し加減が絶妙で、柔らかく美味しい。口の中にホタテの旨みが残っているところに日本酒だ。たまらない瞬間。
お酒も3杯目、この日の最後は、迷った末、自分にとっては懐かしい田酒にした。青森の西田酒造店*3のお酒だ。この酒は自分が日本酒を飲み始めた30数年前、「今、青森で評判の酒なんだ」ということで教えてもらった1本。今となってはこの酒もなかなか飲めない銘柄になってしまった。
澄んだ味で、スイっと飲める。最後の1杯にぴったりのお酒。お店の雰囲気、取り揃えているお酒、そして料理の数々、何頼んでもいい。ここは丸善や高島屋で買い物した帰りに通るところなので、これからも寄らせてもらっていろいろ楽しませてもらうことになるだろう。
いい店に出会った時のほろ酔い加減は格別だ。
ごちそうさまでした。