今回の酒蔵はつもみぢさんは山口県は周南市にある酒蔵。HPによると、約200年の歴史を持つ酒蔵ということ。
自分としては、山口県のお酒はあまり飲んだことがない(・・・と思う)ので、酒屋さんにお酒を買いに行って冷蔵庫の前で商品と睨めっこしていたときこのお酒に呼ばれたような気がした。
ラベルはこんな感じ。ラベルを見ても分かる通り、弦月とは半月の文学的な表現だそうだ。よ〜く晴れた夜に半月を見ながら杯を傾ける・・・なかなかおつな情景を思い浮かべることができる。風流な名前だ・・・弦月。
槽搾り(ふねしぼり)とは「木などつくられた細長い酒槽に、醪を入れた酒袋を何層にも重ね押し蓋をして、上から圧を掛けて搾ること。」だそうで、手間と時間がかけられて、丁寧に作られているお酒。
いつものように波佐見焼の徳利とお猪口でいただく。
徳利からお猪口に注ぐと、フワッと吟醸酒の香りが広がる。いい香りだ、鼻腔がくすぐられる。そして白いお猪口に注がれた弦月は、少し黄味がかっているであろうか。
お猪口を口元に持ち上げ、まずは香りを確認する。う〜ん、なんとも言えないいい香り。当然、吟醸酒の香りはするのだが、それだけではないような・・・自分の表現力では表現しきれないような香りと言ったらいいすぎか。
口にゆっくり含み、口中に広がる弦月を味わう。まろやかだ。そしてどちらかと言えば濃厚な味わいと言えるか。う〜ん、美味しい。ぐいぐい飲むより、味わいながらじっくりと飲みたいお酒だ。
無濾過純米吟醸・・・お米は西都の雫と山田錦、どちらの山口県産、米麹も山口県産を使っている。200年の歴史を持つ酒蔵は郷土の味として日本酒を醸し続ける。
次回もまた機会があれば、是非飲みたい日本酒でした。
ごちそうさまでした。