お久しぶりのふくべさん・・・11月の初めにお邪魔して以来だろうか。
いつもは5時前ぐらいにくることが多いが、この日は7時前、まあ一番混んでいる時間帯で入れないかと思ったけど、運よくカウンター席が空いていた。
カウンターはほぼ満席。若い人(といっても30歳は過ぎている)や年配の方がずらっと並んでいろいろ話しながらぐい飲みを傾けている。
自分は比較的若い2人組と僕より少々年上と見受けられる紳士の間に座った。そして視線をあげるとこのとおり、一升瓶がずらっと並んでいる。今日は何を飲もうか・・・この瞬間が楽しい。
目の前のお盆にはすぐに昆布の佃煮とぐい飲みが並べられ、お酒が注文されるのを待つ。この日はまず最初は五橋を頼んだ。
しばらくしてぬる燗の五橋が運ばれてくる。束の間のひととき、くつろぎのひとときの始まりだ。
まずは五橋・・・美味しいですね。日本酒飲んでるって感じです。
最初のお銚子が出てきたときにこの日のあてを頼む。今日は、板わさと鯵の干物。
板わさは頼んですぐに出てきた。ふくべさんの板わさもいい感じの厚さに切ってある。このくらいの厚みがないとかまぼこは美味しくない。横に添えられているわかめも美味しい。醤油に少しつけてワサビを効かせていただく。お酒が進むよ。
かまぼこ、わかめ、昆布で五橋をいただき、あっという間に1本目終了。次は何にしようかと・・・熟慮の末、この日選んだのは、豊の秋。これは辛口だった(・・・多分)。冷(常温)で飲んだ方が良かったかなと思ったぐらい、軽くすいっと入ってくる感じだった。
そしてしばらく豊の秋を味わいながらぼんやりしていると、来ました来ました、鯵の干物。焼き立てで皮がまだチリチリしている感じで出てきた。嬉しいねえ。この鯵の干物の焼いた香り・・・大磯の海を思い出したりw
速攻でひっくり返し、まだ熱いうちに背骨を外す。これ、必須ね。冷めてからだと身と骨が剥がれにくくなるから。そして背骨は綺麗にしゃぶる。ここが一番美味しいところだから。そして豊の秋をグビリ・・・むふ、美味しい。
この日は初めてでもないけど、店内を見回してみた。菊正宗の古い看板・・・開店当初からのお付き合いなのだろうか。それほど古さを感じる看板だった。
豊の秋を飲み終えて、3本目の最後、これはお決まりの菊正宗の樽をぬる燗でいただく。今回の樽は口開けからどのくらいの樽だったのだろうか。程よい樽香で、美味しくいただいた・・・グビリ。
下の写真、左側に写っているのが樽。これから注がれるところを見ているのも乙なものだ。
7時から8時ぐらい、一番混雑している時間帯のふくべさんでゆっくり寛ぐ・・・贅沢なひとときを過ごさせてもらった。
ごちそうさまでした。
今年はあと何回行けるでしょうか。