日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

青色発光ダイオード(LED)の発明対価

青色発光ダイオード(LED)の発明対価が和解(リンク切れ)した。

和解金約6億円、遅延損害金を入れると8億以上の支払いになる。当初の額よりはかなり減額になったが、大きな額に間違いはない。

僕なんか一生どころか三生、四生しても稼ぎ出せない額だ。

この額が高いか安いかは議論のあるところだろうけど、一介のサラリーマンには想像を超えた金額であることは確かだろう。

そしてこのような高額の所得を得ることも夢ではないことをみんな知ることによって、長期的には日本の大学のレベルアップ、はては学生のレベルアップにつながるのだろうか。労働インセンティブを引き出す方向にうまく働くのだろうか。

比べるのは適切かどうか分からないが、落合が先鞭をつけ、イチローや松井(秀)が高額をもらうプロ野球はサラリーの高額化によってろくな方向に進んでいないように見える。トッププロがろくな方向に行っていないということはそれを目指す人たちの意欲を減退させる。

話し変わって・・・

適切に評価することは大切なことだと思うが、その価値は金銭でしか測れないものなのだろうか。例えば、もっと充実した研究施設とか世界中の一線の学者を集めて研究組織を作るとか、そういうことで報いてもらう方法もあると思う。金だけをぶん取るという考えでは雇用者側も頑なになるだろう。win-winの関係を作るように持っていけないものだろうか。

こういう話は金だけに固執しているように見えてしまい、「資本主義、ここに極まれり!」と思うのは僕だけだろうか。

またまた変わって・・・

ところで、1人の金持ちを作るより、100人の中流世帯を作る方がマクロ経済的にはいいのではないかと思うのだけれど(どういう意味でいいと言っているのか?と突込みがきそうな文章になっていますがお許しを)、どうなのだろう(断っておきますが僕はマルクス主義とかそっちの方は関係ないですからね)。

累進課税による所得再分配によって裾野の所得が少しでも上がった方が国内経済は好不景気の循環にも抵抗力があるんじゃないか・・・などと考えてしまうのはまるっきり的外れなんでしょうかね。