人形町及びその周辺には、多くの寿司屋がある。指折りの寿司屋から中堅どころから庶民派、回転寿司まで多くの寿司屋があるが、今月、その人形町に新しい寿司屋が開店した。しかも持ち帰り寿司の形で、人形町では新しい形と言える。
店の名前も変わっていて「鮪と小肌と穴子とそれから」という。江戸前の伝統的なネタである鮪と小肌と穴子で勝負したいということで、それをそのまま店名にしたとのこと。さらに「それから」とあるのは、続きがあるということだ。メニューには全部で10種類のネタが書いてあった。それをお好みでも選べる。
さらにこの店の特徴として、持ち帰り専門と言ってもできているものをさっと買ってくるというものではないということ。お店に行って、注文してそれから一つ一つ握ってくれる。本格的な寿司屋の持ち帰り寿司になる。
12時開店でほぼ同時にお店に行き、メインの一人前「真粋〜しんすい〜」をお願いする。目の前で握っているのを見ながら、ご主人に、店名に込められた思いやここを選んだ背景などいろいろお話を聞いた。いろいろ気を遣っていて、握るときにはビニール手袋をする。自分としては、素手て握ってほしかったが、一人で調理からお勘定までする手前、衛生面を考えてこのようにしているとのことだった。
注文して、お勘定を最初に済ませ、握ってもらい、折に詰めて、手提げ袋で渡されるまで15分程度だろうか。少し時間がかかる。そのうち行列ができるようになるだろうと思いながら店を後にした。
会社の自席に戻り、早速、御開陳・・・どうですこのにぎり。いい色してるでしょう。この日の鮪はカナダ産の純生本鮪で3日ぐらい寝かせてあるとのことだったと思う。赤みも中トロもどちらも文句なく美味しかった。そして小肌。小肌は少し酢が強めの〆加減。もう少し身が厚いといいと思いながらいただく。十分美味しい。
穴子は柔らかくフワッと炊いてそれに甘い詰めをつけてくれる。柔らかく詰めの甘さが口の中に広がる感じは美味しい。さらにデザート的に出汁巻き玉子焼き。ちょうどいい程度の甘さ加減でよかった。
シャリは赤酢を使っていて、一粒一粒が口の中でほぐれていく感じ。この酢飯は美味しかった。ようく味わっていただいた。今回は、鮪、小肌、穴子だったが、当然、その他のネタも食べてみたいと思ったのは言うまでもない。次回は、全部1貫ずつ握ってもらって食べてみようと思う。
持ち帰り用の折はこんな感じ。箸と醤油を別につけてもらってこれを手提げ袋に入れてくれる。
お店の外観。暖簾が目印かな。水天宮前の交差点から小伝馬町方面右側の歩道の最初の角を曲がると目に入ると思う。場所も分かりやすい。
ネタは伝統のネタの10種類は固定して提供するとのことだった。
また1軒美味しいお寿司屋さんができたということで人形町万歳!
ごちそうさまでした。