老舗寿司屋といえば、喜寿司だろう。自分も来始めて何年になるだろうか。今年も来られる喜び。2023年第1回目は2月になってしまったが、美味しいひと時を過ごさせてもらった。
17時半前に引き戸を開けたのだが、すでに満席。常連さんというかベテランさんというか、よく知った人たちでカウンターは賑わっていた。あまり有名人と一緒になることはないのだが、この日は料理研究家の彼の方がいらしていた。
いただいたにぎりの数々・・・今回は9貫いただいた。平目、赤身、鯛、背トロ、ホタテ、赤貝、小肌、茹で車海老、穴子。どれも美味しかった。握り加減もちょうど良い感じだ。
さて、最初に戻って、久しぶりにカウンター一番奥に陣取り、ビールを頼む。つまみは、最初がなまこ酢。程よい歯応えと程よい酸味がちょうど良い。
続いて、刺身の盛合せ・・・鰹(この鰹は初鰹なのだろうか、戻りの名残なのだろうか)、鮪、細巻海老、サヨリ、小柱、青柳、イカの7点盛り。どれも食べ頃を出してくれるので旨みが満点だ。酒が進むというもの。
続きましては、さっと炙って香りのいい海苔を巻いて食べる平貝。サクッとした歯応えがなんともいえない。
そしてこの日の一番!蟹だ。小ぶりなのだが、かなり身が詰まっていて食べ応えがある。もちろん味は文句なし。
お椀は鯛でした。食べている途中でお椀をいただく、ほっと落ち着くんだよね。
さらに箸休めのべったら漬け。わさびをつけて出してくれる。このわさびとべったらがまた合うんだ。
お酒はいつもの菊正宗。淡麗辛口でいい。最近は日本酒といろいろ魚介を合わせてマリアージュを楽しむことが増えてきたが、自分はやはり淡麗辛口でスッキリ飲み、そして美味しい刺身やお寿司を食べたい。
この日、一番だったのは、この鮪の赤身。みるからに美味しそうなのだが、さらに結構厚めの切り身で、食べた瞬間、口の中に広がる赤身の味と香り・・・もう言うことありません。
珍しいところでは、背トロを出してもらった。これも中トロとはちょっと違うところがある。何貫も食べられるわけではないのでゆっくり味わって食べる。
忘れてはいけないのが、小肌。やはり小肌が美味しい店は信頼できる。
今回もいろいろ食べさせてもらい大満足でお勘定となったわけだが、お土産も忘れずに干瓢巻きをお願いする。
お店での余韻を楽しみながら、家でつまむ干瓢巻きもこれまた美味しい。
今回も十分堪能させていただきました。
ごちそうさまでした。