1月に行って以来だった。この日も速攻で食べられることを信じて、引き戸を開ける。いつもの風景だが、少し違う。午後1時過ぎ、カウンターに座っている人が多い。
だいぶお客さんが戻ってきているみたいだ。自分はたまたま空いたので速攻で座れたが、その後からも結構なお客さんが来て、待ち行列ができていた。
ご主人の太田さんも忙しそうだった。これが本来だったのだが、このまま昔の感じに戻るといいけど、どうなるのだろう。
さて、にぎり。「サイズは?」といつもの一言。「普通で」といつものように返す。「普通でいきますか!」とニヤリとご主人w 最近は周りのお客さん見ていると、普通サイズを頼んでいる人は昔より少ない?と思わなくもない。
さて、そうこうしているうちに、いつものマグロ2貫が目の前に・・・と書きたいところだが、今回は、これに次のヒラメ、しめ鯖、カンパチも同時に出されて、目の前に5貫が一気に並ぶことになった。
このマグロのにぎりはいつ食べても美味しい。そして普通サイズだからこのボリュームでこの味で、美味しさ倍増って感じだ。
そしてヒラメ、しめ鯖、カンパチの3貫。こちらもそれぞれ肉厚な切り身と普通サイズの酢飯がよく合う。いつもはコハダだが、今回はしめ鯖。このしめ鯖がいい感じで脂が乗っていて美味しかったのは言うまでもない。
いつもは蟹肉の軍艦が出てくるところだが、今回は車海老のにぎりだった。美味しかったのはもちろんだが、蟹肉の軍艦が出てこなかったのは何故だったのか・・・今日のお客さんの入りだと予想以上に出てしまい、品切れ状態だったのかもしれない。十分に仕入れられなかったのかもしれない。最初から車海老だったかもしれない・・・などと考えながら食べていた。
いくらの軍艦はいつもと同じ。普通サイズという大ぶりの酢飯の軍艦にこれでもか!といくらが乗せられている。これを食べるというより頬張るって感じでかぶりつく。いくらのぷつぷつが弾けて、口の中に広がる美味しさ。何回食べても美味しい。
そしてこちらも名物の玉はじ。1本から2つしか取れない端っこの部分。この玉子焼きの太巻きが奇跡のような巻物なのに、その端っこをいただけるというのはもう嬉しいよね。
目立たないけど美味しいホタテ。この詰めの甘さがなんとも言えない。そしてホタテが出てくるということはもうにぎりは終わりということ、あとは巻物を食べて本日は終わりということでちょっと寂しい気持ちになるw
最後の巻物はやはり鉄火巻き。干瓢巻きにしようか、迷うのだが、やはり鉄火巻きを頼んでいる自分がいる。最初のマグロのにぎりで始まり、最後は鉄火巻きで締める。これぞ太田鮨での定番の食べ方。一つひとつ、海苔とマグロと酢飯の織りなす美味しいハーモニーを口の中で味わいながら、この日の一瞬を楽しむのでした。
この日も大満足でお店を後にしたのは言うまでもない。そして近日中に夜の部に行こうと心に誓うのであった。
ごちそうさまでした。